介護キーマンインタビュー

株式会社フォルテ
ヘルパーステーションユニゾンとよなか サービス提供責任者
船附沙織 さん

レク専門のスタッフがホームに。近隣住民向けの体操教室も。

船附沙織さん

経歴を教えて下さい。

新卒で介護業界に就職し16年になります。小学校の授業で週に1回高齢者施設などを訪問していたことが、結果的に介護業界を志すきっかけになりました。2年前のフォルテ設立に伴い、元の会社から転籍しました。現在は豊中市の住宅型有料老人ホーム「カレッタ豊中・浜」に併設された訪問介護事業所でサービス提供責任者をしています。

利用者へのケアに関することで、会社の差別化ポイントとなっている点は何ですか。

運営する全ての住宅で実践できているわけではありませんが、当社にはレクリエーション専門のスタッフがいます。彼らは基本として介護の現場には入らず、レクの企画や実行を専門に行っています。現場のスタッフは多忙なため、レク内容を考えることや準備をすることが大きな負担になってしまっています。結局のところ「手っ取り早く行えるものを」と考え、内容もマンネリ化してしまいます。レク専門のスタッフを置くことで、そうした問題が解決できます。

専門スタッフを置くことでレク内容は充実しましたか。

例えば、単にボウリングをするのではなく、倒したピンのところにクイズが書いてあり、それを解くなど、複数のレクを組み合わせたオリジナルのゲームなど考案して実施しています。

ほかに、特徴的なものはありますか。

住宅型有料老人ホーム「ケア・ブリッジ河内花園」は食堂スペースが広いという特色を生かし、近所の高齢者向けの体操教室を開催しています。この教室は外部の医療法人と連携して実施しており、この医療法人が運営する病院のリハで用いている体操を、病院のスタッフが出張して行ってくれます。1回あたり平均して10人程度が参加します。3カ月間をワンクールとして実施し、実施前と3ヵ月後に体力測定を実施し効果を確認しています。また、この病院の栄養士を囲んでの食事や栄養に関する座談会なども行っています。スペースの問題もありますが、今後は他の住宅でもこうした取り組みを行っていきたいと考えています。

スタッフの指導や教育などの面で心がけているもことや取り組んでいることはありますか。

月並みですが、密にコミュニケーションを取ることを重視しています。スタッフがケアを終えて事務所に戻る度に「ご利用者様の様子はどうだったのか」などと声がけをし、ご利用者様だけでなく、スタッフの些細な様子の変化にも気づくように心がけています。

今後、取り組みたいことなどはありますか。

当社のスタッフは若い人が多いのが特徴で、20代が全体の約2割を占めています。若いだけあり、現場でのICT活用などについて、様々な提案・アイデアがあがってきます。こうした意見をうまく採り入れて、皆が働きやすい環境を作れるようにしていきたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社フォルテ

https://www.forte-k.com/

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