介護キーマンインタビュー

株式会社ほのぼの
統括部長
中脇 剛 さん

社外交流強化し、常に新鮮な風を。 地域でのケア勉強会を定期開催。

中脇 剛さん

会社やご自身の経歴について教えて下さい。

会社は2007年の設立です。当社のオーナーは元々不動産事業を営んでおり、大阪に所有する賃貸マンションの1階が空いていたこともあり、そこで介護事業を始めました。生まれが尼崎でしたので「故郷の役に立てれば」と今では尼崎を中心に事業展開しています。現在デイサービス2カ所、グループホーム3カ所、それに小規模多機能型居宅介護、訪問介護、居宅介護支援事業所、サービス付き高齢者向け住宅をそれぞれ1ヵ所ずつ運営しています。
 私は、社会福祉法人で勤務していましたが、ほのぼの運営するデイが近くにあり「雰囲気がいい」と評判になっていて興味を持ち、8年前に転職しました。4年前に統括部長に就任しています。

ケアの特徴や強みなどを教えて下さい。

グループホームを3ヵ所運営していることもあり、認知症ケア、例えばBPSDの対応などには強みがあります。研修などもグループホームとサ高住のスタッフ共同で行いますので、知識やノウハウなども全社で共有できています。
 また、特にこの4月から力を入れているのが「接遇」です。ご利用者様に対してはお客様として大切に接しつつ、堅苦しすぎない、慇懃無礼過ぎない、居心地のいい雰囲気づくりを目指しています。そのためのパンフレットづくりにも着手しています。

スタッフ教育などの面で取り組んでいることは。

同じ職場の同じ人間とばかり接していると視野が狭くなり、思考が硬直化しますので、現場スタッフには、なるべく外の空気に触れて欲しいと考えています。しかし、ある程度の役職になれば地域の介護関係者の交流会などに参加する機会も出てきますが、若手のうちはそれもありません。そこで当社が中心となり、尼崎の介護現場で働く人たちの交流・学びの場である「尼崎医療介護スキルアップ交流会」を立ち上げました。今は新型コロナウイルス感染症の関係で、オンライン開催としていますが、2ヵ月に1回のペースで外部講師を呼んでのセミナーなどを行ってきました。これ以外にもスタッフから社外の研修会や勉強会、交流会に参加したいという要望があれば、可能な限り許可をするようにしています。

そうした取り組みの効果は。

社員のモチベーションが上がり、業務に対して前向きに取り組もうという意識が強くなりました。接遇パンフレットの制作も現場スタッフからの提案によるものです。離職率も低下したと実感しています。

社として今後取り組みたいことは。

これまでは医療対応が社として手薄でした。社として初となる訪問看護事業所と、そこに併設したサ高住を2021年春に尼崎市内に開設する計画です。現在のサ高住がある場所からは車で10分程度ですので、入居後に医療的なケアが必要となった場合には、新しいサ高住に住み替えるなどして、切れ目のないケアを提供できる体制を整えていきます。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ほのぼの

http://honobono-gr.com/

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