介護キーマンインタビュー

株式会社サンガジャパン
ケアレジデンス千里山 施設長
竹内征彦 さん

懐石料理を思わせる豪華な食事が自慢。「寝覚めの1杯」として毎朝「出汁」提供。

竹内征彦さん

経歴を教えて下さい。

学校を卒業後、10年間ホテルで勤務しました。その中で「もっと日常生活に密着した部分でサービスを提供したい」と感じるようになり、介護業界に転職しました。サンガジャパンでの勤務は10年以上になります。2020年8月より「ケアレジデンス千里山」の施設長を務めています。

「ケアレジデンス千里山」について教えて下さい。

総居室数53の介護付有料老人ホームです。それまで別法人が有料老人ホームとして運営していた建物を当社が賃借し、新たに指定を受けて2019年8月に開設しました。以前の利用者は、その運営者の別のホームに移ったりしたので、現在のご利用者様は、全員新たにご入居いただいたものです。

ホームの特徴は。

前の法人が運営をしていた時は、入居一時金が最高で数千万円する高級ホームでした。当社が新たに運営するに際して、費用を敷金45万円6000円からに、月額利用料25万円程度に大きく引き下げました。もともと高価格ホームでしたので、ラウンジなど共用部が広く確保されています。

ケアなどサービス面については。

看護師が24時間常駐していますので、医療対応が必要な方でも受け入れが可能です。現在のご利用者様の中には、胃ろう、痰吸引、インスリン、末期がんの方もいます。運営を始めてまだ1年数ヵ月ですが、看取りも経験しています。
 また、食事提供はいわゆる「給食事業者」ではなく、葬儀・法要時の食事提供を主に手掛けており、自社で和食店も経営している会社に委託しています。ホームの食事は、懐石料理のように見た目にも美しく、陶磁器の食器で提供されますので、ご利用者様からも大変好評で、見学時に試食して「食事が美味しいからここに決めた」というケースも少なくありません。特にユニークなのは、毎朝「寝覚めの1杯」として、全員に「出汁」が提供されることです。これにより頭と体を覚醒させ、「これから食事をする」と認識させることができます。全国の高齢者施設でこの会社の食事を導入しているところはまだ2ヵ所しかなく、他の施設との大きな差別化になっています。

現在の課題や、今後取り組みたいことは。

当社は東北から九州までの幅広いエリアで介護事業を展開していますが、大阪府では当ホームを含めてまだ2カ所と実績が少なく、地域のケアマネジャーやソーシャルワーカーなどの間での認知度も高くありません。また、前の運営者のときのイメージが強く、挨拶に行っても「あそこのホームは高いんでしょう?」と言われることがあります。まずは手頃な価格のホームになったということを1人でも多くの方に知って欲しいと思います。またレクリエーションやリハビリテーションについても、今後は広い共用部を活かすような形で、充実を図っていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社サンガジャパン

https://sangajapan.jp/

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