介護キーマンインタビュー

株式会社サンガジャパン
西日本支社長
山本政男 さん

スタッフのメディパス介護アカデミーに注力。200本以上のオリジナル研修動画作成。

山本政男さん

会社について教えて下さい。

医療・福祉・教育事業などを手がける元気グループの一社です。もともと東北、関東、関西、九州の4エリアで、それぞれ別法人で高齢者介護事業を展開してきましたが、グループの総合力を活かした事業展開をするために、2021年1月1日に統合しました。高齢者住宅は主に「翔裕館」のブランドで、全国で約50棟を運営しています。

介護に対する会社の考えを教えて下さい。

モットーは「家族主義」「共に生きる」です。前者は、「当社の施設やスタッフが家族としての役割を果たす」ことを目指します。高齢者住宅は、家庭的な雰囲気を大切にし、手軽に入居できるように「入居金ゼロ。月18万円~25万円」という価格帯としています。後者は、一定の地域内に高齢者住宅に加えて、デイサービスやショートステイ、小規模多機能型居宅介護事業所などを開設し、高齢者がどのような状況であっても当社で受け入れられる体制を整えていきます。現在、大阪は高齢者住宅が2棟、兵庫はゼロですので、今後この2府県での開設を進めていきたいと思いますが、可能であれば高齢者住宅と在宅系介護サービスのセットでの展開を考えています。

医療サービスやターミナルケアなど重度者への対応は。

2019年8月に開設した大阪府吹田市の「ケアレジデンス千里山」など一部の高齢者住宅では看護師24時間体制をとっており、医療対応が必要な方も安心して生活できる環境を整えています。

スタッフ教育の面で取り組んでいることはありますか。

集団研修も実施していますが、勤務シフトの関係上参加できないスタッフがどうしても出てきてしまうため、元気グループ全体で、スタッフのメディパス介護アカデミーに力を入れています。「認知症ケア」「身体介助」「虐待防止」「接遇マナー」などグループオリジナルの研修動画を200本以上作成しており、スタッフは自分の階層に応じた動画を視聴して学びます。全スタッフにIDが付与されており、どのスタッフが、いつ、どの動画を視聴したのかを社で把握できる仕組みになっています。動画は1本15分程度なので、気軽に視聴できます。

そのメディパス介護アカデミーはどのような形で活用されていますか。

スタッフのキャリアパス要件に一定の動画の視聴を盛り込んでいます。各現場では、研修のために時間を確保し、その時間はスタッフそれぞれが自身のキャリアアップに必要な動画を視聴したりしています。また、特定のスタッフについて視聴が進んでいないと判断される場合には、施設長などの判断で「今日は、この後1時間は現場に入らなくていいから、○○を視聴するように」と指導することもあります。
 現在はコロナ禍で、集合・対面形式の研修が難しい状況が続いています。こうした中でメディパス介護アカデミーが活躍する場面が増えてきますので、今後はさらにパワーアップを図りたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社サンガジャパン

https://sangajapan.jp/

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