介護キーマンインタビュー

株式会社レイクス21
プラチナシニアホーム宝塚逆瀬川 施設長
田中 操 さん

家庭的な雰囲気を何より大事に。屋内レクリエーションを毎日実施。

田中 操さん

経歴を教えて下さい。

友人が立ち上げた障害者福祉事業所を手伝ったことで、福祉業界との関わりができました。仕事を続ける中で高齢者介護の分野にも興味を持ち、8年前にレイクス21に転職しました。5年前よりプラチナシニアホーム宝塚逆瀬川の施設長を務めています。

ホームの特徴などを教えて下さい。

定員34人と小規模で家庭的な雰囲気のホームです。サービス付き高齢者向け住宅ですが、特定施設の指定も受けています。逆瀬川周辺の特定施設は、入居金がゼロの場合の月額利用料が30万~35万円程度のところが多いのですが、当ホームは月額17万円強と手頃な価格で入居しやすいのも特徴です。

入居者へのケアに対する考え方を教えて下さい。

入居費用が高額なホームであれば、高級ホテルやデパートのような接遇でもいいかと思いますが、庶民的な価格のホームということもあり、ご利用者様を「○○様」ではなく「○○さん」と呼ぶなど、肩の凝らないフランクな雰囲気を打ち出すようにしています。ススタッフに対しても「マニュアルを徹底する」ことも大事ですが、それ以上に「ご利用者様一人ひとりの様子を判断して臨機応変に対応する」ことを求めています。

施設長に就任してから、何か新たに取り組んだことや改善したことはありますか。

8年前の開設以来入居している方がいることもあり、ご利用者様の平均要介護度は3.1と比較的高くなっており、外出レクリエーションなどの実施が難しくなっています。そこで、今は新型コロナウイルス感染症の流行もあり中止していますが、室内でのレクを毎日実施するようにしました。外部から講師やボランティアを呼ぶこともありますが、基本的にはスタッフが内容を考え、実施します。「レクの内容を考えたり、実施したりすることは、介護スタッフにとって大きな負担になっている」とも言われていますが、当ホームでは2.2対1と元々スタッフ配置に余裕があることもあり、それほど多くの負担にはなっていません。また「レクの充実はご利用者様の笑顔につながる高齢者施設にとって非常に重要な業務である」ということをスタッフ全員に理解させ、落とし込むようにしていますので、レク実施に対するモチベーションも高いと思います。

現在の課題や、今後取り組んでいきたいことは。

どこの高齢者施設でもそうかもしれませんが、介護スタッフが、経験豊かなベテランと、就業して日が浅い人に二極化してしまっており、一人ひとりの介護の知識や技能の差が大きくなっています。ベテランスタッフから経験の浅いスタッフに知識や技能がスムーズに伝わるような仕組み作りの必要性を実感しています。当ホームには中国人技能実習生もおり、マンツーマンでのOJT研修を行っていますので、こうしたノウハウをうまく活用して、介護スタッフ全体の質の底上げを図っていきます。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社レイクス21

https://lakes21.co.jp/

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