介護キーマンインタビュー

株式会社ピースフリーケアグループ
統括管理部人事課課長
井上裕樹 さん

新業務マニュアル 4月より運用開始。若い世代が活躍できる企業風土を構築。

井上裕樹さん

経歴を教えて下さい。

不動産業界、高齢者住宅運営事業者での入居営業業務を経て2016年に入社しました。先に入社していた知人から誘われたのがきっかけです。2020年9月より人事・採用を担当しています。介護サービス事業の質において人材が占めるウエイトは非常に大きいため、良い人材の確保・育成は不可欠です。

そのために会社として取り組んでいることはなんでしょうか。

2019年に経営体制が変わったのを機に、給与引き上げ・福利厚生の充実などの処遇改善を行いました。また、各ホームにスタッフが意見や相談を自由に投稿できる目安箱を設置しています。この箱はホーム長でも開けることは許されず、投稿されたものは全て本社にダイレクトに届く様になっています。これらの取り組みにより、それまでは50%を越えていた離職率が、1年後には30%台に下がりました。2年目となった今年度はもっと下がっていると思います。家庭の事情などのやむを得ない場合を除いての離職者が1年以上いないホームも増えています。
 また、業務マニュアルをゼロから作り直しました、現場スタッフやホーム長などからなるマニュアル作成委員会を作り、外部のコンサルタントを入れて、内容について話し合いを重ねてきました。4月より新マニュアルの運用が始まります。

新マニュアルではどの様なことを盛り込みましたか。

当社では、採用時・入社後共に、スタッフには「プロ意識」を求めています。新マニュアルでは、そのことを改めて徹底したほか、就業規定を今の時代にふさわしい物に見直しています。例えばヒゲは「きちんと整えられていれば生やしてもよい」としました。また、タトゥー・入れ墨については「露出させないこと」としました。タトゥーを一律禁止とすると、外国人の就労を制限することにもなりかねません。多様性を受け入れる今の時代の流れにもそぐわなくなります。

今後、力を入れて来たいことは。

若い世代が活躍する企業風土づくりです。現在でも20代のホーム長は珍しくはありませんが、これが当たり前になるようにしていきます。そのためには、まず若い世代を積極的に採用しなくてはなりません。今年4月、社として初となる高校卒業の新卒社員が入社します。このうち福祉を専門的に学んだのは1名だけです。介護に対しまっさらな状態の若い世代がどんどん入ってくることで、社内にも様々な刺激が生まれると思います。

若い世代を採用するためにどのような方法を用いていますか。

やはり、ネットでの情報発信です。Facebook、Instagramなどでホームでのイベントなど様々な会社の情報を発信しています。ユニークなところでは、YouTube内でCMを流しています。「面白そうなことをしている会社があるな」ということをまずは認知してもらうことが肝心だと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ピースフリーケアグループ

https://peacefree.jp/

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