介護キーマンインタビュー

医療法人城青会
城クリニックケアプランセンター 管理者
飛鳥和晴 さん

食事は施設内厨房で自社職員が手作り。平均要介護3以上と重度者対応に強み。

飛鳥和晴さん

経歴を教えて下さい。

介護業界での勤務歴は約20年になります。10年前に、城クリニックに勤務していた知人の勧めで「枚方ガーデンテラス」のオープニングスタッフとして入職しました。

「枚方ガーデンテラス」について教えて下さい。

2011年5月に開設した、定員32人の住宅型有料老人ホームです。定員30人のデイサービスと、私が管理者を務める居宅介護支援事業所が併設されています。ご利用者様の平均要介護度は3を超えています。以前は、看護師は、城クリニックより必要に応じて訪問していたのですが、数年前より日中帯は常駐するようになりました。それ以降、医療的ケアが必要な方の受入れを積極的に進めています。
 1ヵ月の入居費用は30日分の食費を含め17万2100円~となっており、周辺の高齢者住宅の相場から言えば「中の上」といった水準です。

医療の部分以外で、ホームの特徴は何でしょうか。

食事です。開設当初は、湯煎して温めるだけの食事を提供していましたが、正直なところ、ご利用者様の評判もあまりよくありませんでした。そこで17年にホームを増築するのを機に、本格的な厨房を設け、調理スタッフも自社で雇用しました。毎日、管理栄養士が考案した手作りの食事が食べられるだけでなく、ご利用者様一人ひとりの食の好みやその日の体調に合わせた対応も行いやすく、大変に好評です。6月にオープンする住宅型有料老人ホーム「都丘テラス」の食事もこちらで調理し、ホームまで運びます。
 また、スタッフは300円の自己負担で、ご利用者様と同じ食事を昼に食べることができます。スタッフの中には毎日コンビニエンスストアで買った食事で昼を済ませる人もいますので、栄養面・費用面の双方で福利厚生になっています。

スタッフ教育の面などで、力を入れていることは何でしょうか。

開設して10年が経つと、どうしても慣れが生じ、スタッフの緊張感が薄れていきます。例えばホームでは家庭的な雰囲気を大切にしようとの考えから、ご利用者様を「○○様」ではなく「○○さん」と呼んでいます。しかしスタッフとご利用者様が親しくなると、もっと砕けた馴れ馴れしい口調で呼んでしまうケースが出てきてしまいます。また、スタッフ間の会話も、職場内では相応しくない言葉遣いになりがちです。仕事の場であるということを意識して、適度な緊張感を持って職務に当たってもらうように指導しています。

今後、どのようなことに力を入れていきたいと考えていますか。

6月に新ホーム「都丘テラス」がオープンします。このホームはリハビリテーションに力を入れており、介護保険外サービスでの個別リハビリの提供などの新たな取り組みを導入していく予定です。これらの取り組みで得られた結果を「枚方ガーデンテラス」に積極的にフィードバックし、介護サービスを含めたあらゆる面のブラッシュアップを図っていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

医療法人城青会

http://jyoseikai.com/terasandday/

介護キーマンインタビューTOP

関連施設