介護キーマンインタビュー

医療法人城青会
新規事業推進室長
奥田宇宙 さん

医療法人が運営 日中帯は看護師常駐。オリジナルリハビリ体操でADL維持・改善。

奥田宇宙さん

法人とご自身の経歴について教えてください。

約30年前から大阪府枚方市で「城クリニック」を運営し、現在は大阪市の千林にもクリニックがあります。長年地域の方々の医療を担う中で、患者様の介護の問題が出て来るようになりました。そこで10年前に、枚方のクリニックから車で5分程度の場所に、住宅型有料老人ホーム「枚方ガーデンテラス」を開設し、施設内に通所介護事業所「枚方ガーデンデイ」を併設し介護事業をスタートさせました。
 私は2年前に入職しました。それまで大手製薬会社に勤務していたのですが、城青会の理事長が大学を出て初めて勤務した病院を私が担当していました。そこで知り合い、30年の付き合いになります。理事長より、今後法人として介護事業に力を入れていくことを聞き、何か役に立てればと思い転職を決意しました。

運営する高齢者住宅の特徴は。

医療法人が運営することもあり、医療との連携に力を入れています。「枚方ガーデンテラス」には日中帯看護師が常駐しており、胃瘻やカテーテルなど医療的な対応が必要な方の受入れが可能です。また今年6月にはクリニックの2件隣に新しく住宅型有料老人ホーム「都丘テラス」を開設します。こちらはさらにクリニックに近接しているので、医療法人の強みを活かしたホームになると思います。

特に新ホームで取り組んでいきたいことはありますか。

現在、法人には2名の理学療法士がおり、枚方ガーデンテラスのご利用者様には集団・個別形式のリハビリテーションを提供しています。その理学療法士が、ペットボトルや棒、ボールなどの道具を使って気軽に行える、オリジナルのリハビリテーション体操を考案しています。この体操はオリジナル動画にしており、都丘テラスについては理学療法士以外のスタッフでもこの動画を活用してリハビリ体操が行えるようにしていきます。
 今後、動画をYouTubeなどで配信するほか、新型コロナウイルス感染が落ち着けば近隣住民の方々などを招いての体操教室なども開催し、一人でも多くの方のADL・QOLの維持・改善につなげて行ければと考えています。

スタッフ教育などの面で力を入れていることは。

どこの職場にも「自分の担当の仕事は○○だから」と考えてしまい、他人の仕事に無関心な人がいます。そうではなく、人手が必要な場面があったら、自分が担当の仕事でなくとも率先して動く思考を求めています。「○○しかできない」ではなく「○○もできる」というオールラウンドプレーヤー的な考えが重要です。その結果として、ホームが「個人個人の寄せ集め」ではなく「一つのチーム」として機能するよう、スタッフには意識付けを行っています。

今後の介護事業の展開を教えて下さい。

2棟目の完成で運営居室数は57となります。法人としてはまず100室運営を当面の目標としており、それに向けて事業拡大を図ります。3棟目についてはある程度計画が進んでいます。また、その後は新設に加え、地域住民のニーズにお応えできるような介護事業所の開設を視野に入れています。エリアについては、枚方に限定して検討しています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

医療法人城青会

http://jyoseikai.com/terasandday/

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