介護キーマンインタビュー

ウェルネスサービス株式会社
アスター上田 施設長
長谷川幸雄 さん

ユニフォームなしで家庭的な雰囲気演出。 コロナ禍でも季節イベントは積極的。

長谷川幸雄さん

経歴を教えて下さい。

介護業界の勤務歴は15年になります。これまで有料老人ホーム、特養、訪問介護事業所などで勤務してきました。訪問介護ではサービス提供責任者でしたが、実際には勤務時間の90%以上は現場に入っており、毎日残業でサ責の仕事をしていました。そうした労働環境に疑問を感じ、2020年8月にウェルネスサービスに転職しました。訪問介護事業所の管理者を経て、7月15日に住宅型有料老人ホーム「アスター上田」の施設長に就任しました。

「アスター上田」の特徴を教えて下さい。

2018年の開設で居室数は29です。費用は介護保険自己負担額を除き10万9000円と手ごろな設定にしており、ご本人の所得額によっては個室ユニット型特養と同程度の費用でご利用いただけますし、生活保護を受けている方の受入れも可能です。

ケアの面などでの特徴は。

「自分の家」という雰囲気を大切にしています。その一環として、スタッフのユニフォームが無く、私服の上にエプロンを着用しています。例えばスタッフがご利用者様に付き添って病院に行ったり、近所のスーパーに買い物に行ったりしたときに施設名や法人名が入ったユニフォームを着用していたら、周囲の人に「あの人は高齢者住宅に入居をしている」とわかってしまいます。中には入居していることを隠したい方もいるでしょう。エプロンを外せば全く普通の服装になりますので、周囲の人も「家族が付き添って来ているのだな」と思うでしょう。

スーパーへの買い物の話が出ましたが、外出などは自由にできるのでしょうか。

今は新型コロナもあり、外出は自粛してもらっていますが、外出届を書けば比較的自由に外出できます。すぐ裏が公園ですし、ショッピングモールも近くにありますので、散歩や買い物に行かれるご利用者様もいました。コロナ禍でも緊急事態宣言が出てない時期は裏の公園であれば、マスクを着用した上で散歩を楽しんでもらっています。
 ただし、今は外部のデイサービスに行くことを止めてもらっていますので、退屈するだけでなく、体力の低下が懸念されるご利用者様もいます。そこで、昨年3月より「デイの代わりになれば」と、毎週日曜日に2時間、無料で参加できるアクティビティを行っています。
 また、それ以外にもクリスマスや節分、七夕などの季節イベントは、コロナ禍でも施設内スタッフだけで実施してきました。

施設長に就任したばかりですが、目標や新たに取り組みたいことはありますか。

現状で特に大きな課題や問題を抱えているわけではないので、現在の路線をそのまま継承していきたいと考えています。特に、離職率が低いのは、「現場のことはなるべく現場で話し合って決めてもらう。上司は口を出さず、求められたらアドバイスをする」という姿勢が徹底され、現場スタッフにとって働きやすい環境が整っているからだと思います。この姿勢を大切にしていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

ウェルネスサービス株式会社

https://wellness-service.co.jp/

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