介護キーマンインタビュー

社会福祉法人福祥福祉会
アシステッドリビングホーム豊泉家桃山台 管理者
増田直記 さん

「自立と自由の家」がコンセプト。 1日2回のアクティビティなど楽しみ充実。

増田直記さん

経歴を教えて下さい。

福祉の専門学校を卒業して2007年に新卒で入職しました。中学生の頃、地元の特養でボランティア活動をしていたことで福祉に興味を持ちました。そこは建物も古く、いかにも「施設」といった雰囲気でした。就職活動で「豊泉家」を見学して、ハード・ソフト両面でその質の高さに一目ぼれし、福祥福祉会一本に絞って活動しました。

「アシステッドリビングホーム豊泉家桃山台」について教えて下さい。

82室の介護付有料老人ホームです。「自立と自由の家」をコンセプトにしており、ご利用者様の自己選択・自己決定による自由な暮らしを提供することをモットーにしています。ホーム側で生活を楽しんでもらうための様々な仕組みは用意しますが、それを利用する、しないも含めてご利用者様の判断を尊重しています。

自由度の高さはどの様な部分に表れていますか。

例えば、夕食ですが、予め決められた2時間の中であれば、ご自身の好きな時に来て楽しんでもらえるようにしています。飲酒も医師や家族などから止められていない限り自由ですので、毎日晩酌を楽しんだり、友人とちょっとした飲み会を楽しんだりするご利用者様もいます。
 また、アクティビティは午前中・午後に1回ずつ実施しています。特に午前中は「ロビーコンサート」として外部から招いた様々な音楽のプロが楽器を演奏し、それに合わせてご利用者様が歌うイベントを毎日実施しています。新型コロナの流行が拡大してからは、思う様に実施できていませんが、参加人数を制限したり、回数を調整したりするなどして可能な限り開催しています。アクティビティはグループ内のNPO法人で企画・準備・運営していますので、ホームのスタッフが多忙な業務の中で「今日は何をしようか」と悩むことがなく、質が高く、バラエティーに富んだものを提供できます。

入居者はどの様な人が多いですか。

平均要介護度は2程度と比較的お元気な方が多いですが、建物に法人のクリニックを併設しており、看護師が24時間常駐していますので、寝たきりの方や医療的対応が必要な方も積極的に受け入れています。身体状況に関係なく、ご利用者様にはご自身の要望などをどんどん私たちに伝えて「自立と自由の家」の実現に協力していただきたいと考えています。実際、食事メニューなどはご利用者様の声を聞く機会を定期的に設け、最大限に反映させる仕組みを整えています。

今後、ホームで新たに取り組んでいきたいと考えていることはありますか。

屋上に庭園がありますので、そこで何か栽培することも検討しています。それらのお世話をご利用者様が行うことで心身の健康に繋がるのではないかと思います。もう一つは看取りの強化です。現在亡くなられるご利用者様の約6割をホームで看取っていますが、この割合を引き上げていきたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

社会福祉法人福祥福祉会

https://www.sf-fukusho.org/

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