介護キーマンインタビュー

エールパートナーズ株式会社
RE GAIA針中野 ホーム長
西村正勝 さん

障害者専用のホームを大阪に開設。高齢者住宅と同じハードで生活しやすく。

西村正勝さん

経歴を教えて下さい。

介護業界でのキャリアは13年です。以前は大手介護事業者で働いていました。その中でホーム長として人の上に立つことに興味を持ったのですが、その時はちょうどホーム長のポストに空きがありませんでした。そこで3年前にエールシステムズにホーム長として入社しました。2022年10月より、新規オープンした「RE GAIA針中野」のホーム長を務めています。

「RE GAIA針中野」について教えて下さい。

19室の住宅型有料老人ホームです。有料老人ホームですが入居対象は要介護認定を受けている高齢者ではなく、障害認定区分4~6を受けている18歳~64歳の方です。65歳になった時点で退去をしなくてなりませんが、必要であればエールシステムズ、エールパートナーズで運営するホームに転居することができます。なお、「RE GAIA針中野」は大阪府内の物件ですが、京都府内を担当するエールパートナーズで運営しています。

なぜ、こうした物件を開設したのですか。

障害には「知的」「精神」「身体」「発達障害」が挙げられますが、この中で「身体」は現状の障害者用住宅では生活が難しいことがありました。例えば一般の民家を改修した障害者グループホームでは、屋内に段差があったり、トイレが狭かったりで、車椅子の人にとっては不便なことがあります。その点、有料老人ホームでしたら、ハード的には車椅子での生活には支障がありません。しかし、事故などで車椅子生活になった人の場合は、認知機能や上半身の運動機能には全く問題がなく、健常者と同様に会社に通勤したりできます。そうした人は、要介護や認知症の人が生活する高齢者住宅に住むのは違和感を覚えるでしょう。
こうした、現状の制度では行き場のない方のニーズに応えていくために、ハード面では有料老人ホームでありながら入居をするのは障害者という、これまでには無い住宅を開設しました。

スタッフはどのような人が多いのでしょうか。

約半数は障害福祉事業での勤務経験があります。介護事業所での勤務経験者も多いですが、高齢者と障害者では何かと異なる部分も多いので、良質なサービスを提供するために教育・研修に力を入れていきます。若いご利用者様の場合は、入居後に結婚や就職をすることもあるでしょう。それらのアドバイス・サポートなど、「RE GAIA」ならではのサービスが生まれるかもしれません。それに対応できるスタッフの育成が必要です。

教育に関する方針、実践していることなどを教えて下さい。

高齢者介護・障害者介護に関係なく、まずスタッフには「仕事を好きになってもらう」ことを第一に考えています。「仕事をしていないと退屈で仕方がない」という声が出てくるぐらいになって欲しいと思います。そのためには「働きやすい職場であること」が重要です。スタッフが過去の失敗事例や嫌な思いをしたことなどを出し合い、共有して、解決策を話し合うことで働きやすい環境を目指すミーティングを、ほぼ毎日実施しています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

エールパートナーズ株式会社

https://www.mariavilla.co.jp/

介護キーマンインタビューTOP

関連施設