介護キーマンインタビュー

株式会社NSA
事業部主任
吉岡政明 さん

どの様な高齢者も積極受け入れ。手頃な価格で誰でも入居しやすく。

吉岡政明さん

会社やご自身の経歴について教えて下さい。

創業は2012年です。高齢者住宅の入居相談事業としてスタートし、その後、訪問介護や福祉用具事業などに進出しました。高齢者住宅は大阪市や豊中市、枚方市などで10棟を運営しています。また、大阪府より居住支援法人としての指定を受け、高齢者や障害者など在宅生活が困難な方の居住に関する様々なサポートを行っています。
 私は5年前に、妻がデイサービスで働いていたこともあり「介護の仕事なら夫婦で話題も合うからいいのでは」と考え、介護業界での勤務経験が全くゼロの状態で中途入社しました。営業職希望でしたがホーム長としての採用で、即日配属でしたので驚きました。

運営する高齢者住宅の特徴は。

まず、全てが介護サービス外付けの住宅型有料老人ホームかサービス付き高齢者向け住宅です。豊中市の「ノイベルト豊中」以外は手頃な入居価格に設定しており、生活保護の方も多く受け入れています。また、それ以外にも認知症で共同生活が難しい、介護拒否など、いわゆる「困難事例」と呼ばれる方々を受け入れることに力を入れています。ケアマネジャーや高齢者住宅入居相談事業者から「もうNSAしかないと思って…」と相談や問い合わせが来ることが少なくありません。

そうした人たちを受け入れることができている理由はなんでしょうか。

「受け入れ可能かどうか検討する」ではなく「受け入れることを前提で話を進める」という意識が会社全体にあるからでしょう。当社の代表は「今は介護が市場から必要とされているから介護事業をしているが、当社は介護事業者ではない」と常日頃口にします。つまり「介護という枠に囚われずに、様々なアプローチで市場のニーズに応え、課題の解決に当たる」という考え方を重視しています。その思考で動けば「普通の介護事業所では受け入れが難しい方をいかにして受け入れていくか」というアイデアが生まれます。
 私がそうであったように、現在、当社が運営する高齢者住宅のホーム長の半数が全く介護業界での勤務を経験しないで入社しています。これも介護現場スタッフとホーム長に求められるスキルや思考は全く異なるという考えに基づくものです。「介護はこうあるべきだ…」という先入観で思考や行動が抑制されないようにしています。

今後の事業展開について教えて下さい。

高齢者住宅の開設については、来年2月の枚方市、10月の茨木市までは決定しています。中長期的には17~20棟程度の体制を目指しています。「介護サービスは外付け」「手頃な入居費用」という基本姿勢は変わることはありません。エリアについては、現在は大阪市以北に限定していますが、今後は若干広げていく可能性があります。ただし既存の事業所との連携も考え、いきなり遠隔エリアに進出するのではなく、現在展開しているエリアから徐々に広げていく形になるかと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社NSA

http://www.k-nsa.co.jp/

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