介護キーマンインタビュー

ハートフルM&H株式会社
常務
筒井弘光 さん

多い日は10回以上もホーム巡回。8つの在宅医療機関と提携し、安心・安全を提供。

筒井弘光さん

経歴について教えて下さい。

途中にブランクはありますが、介護業界での勤務歴は通算15年程になります。そのブランクの間、理学療法士として病院で勤務していたときに接遇の素晴らしい看護師に出会い、「こういう仕事ができたらいいな」と思っていました。その看護師から「一緒に介護の世界で働かないか」と誘われたことから、2011年のハートフルM&H設立に際して一緒に入社し、介護業界に戻ってきました。

運営する「フォーユー門真」について教えて下さい。

定員45人の住宅型有料老人ホームです。自社で運営する訪問介護事業所・訪問看護ステーションを併設しており、平均介護度は3.7程度と高く、昨年は6~7件の看取りも行いました。医療的ケアとしては、インスリン、在宅酸素療法、ストーマ(人工肛門)、CⅤポート(中心静脈栄養)、末期がんなどの方を受け入れた実績があります。認知症や統合失調症などを有し、在宅生活が難しくなった方や、他のホームに入居してみたものの施設生活が難しかった方を受け入れたこともあり、相談に来られる方も少なくありません。当ホームに入居されなくても、現状の困りごとをお話頂き、どういったホームが合うのかを整理するだけでも有意義なお話になると思うので、悩まず見学だけでも来て頂けたらと思います。
 また、提携している在宅医療機関が8つと多いのも特徴です。診療科目も内科、循環器科、精神科、心療内科を中心に、病歴や状態に応じて医療機関をご紹介することができます。それ以外にも整形外科や泌尿器科、皮膚科、眼科、歯科の医師に相談に応じて訪問してもらうことも可能ですので、多くの方が安心して生活できます。
 他の高齢者住宅と比べて、イベントや日々のレクリエーションなどは、少ないかもしれません。そこに割くマンパワーや時間をご利用者様の日々のケアや見守りなどに使えるようにしています。例えば、多いときは24時間で10回以上のホーム内巡回を行い、ご利用者様の安心・安全の確保に努めるようにしています。

スタッフ教育などの面で心がけていることは何でしょうか。

採用に際しては「穏やかな人柄」であることを最も重要視しています。認知症を有する方を24時間ケアするためには、一時の感情で声を荒げたりせず、相手がどういう状況であっても常に優しく、丁寧な言葉遣いで対応できる人材が求められます。また、ご利用者様と心理的な距離が近いのは悪いことではありませんが、「慣れ慣れしい言葉使いやぞんざいな対応をする」のとは別の話です。丁寧な声掛けは丁寧なケアに繋がる、と行動心理学を応用するようにし、毎日の朝礼でも接遇マナーに関する言葉を皆で唱和して、意識の浸透を図っています。スタッフ間同士の会話でも敬語や丁寧語を使うことを推奨しています。このことを開設以来、ずっと言い続けてきましたが、まだまだ十分とはいえませんので、永遠の目標として取り組んでいます。「自分は介護ドラマの主人公。いつでも撮影されている」と考えて、誰に見られても誇れるような介護をしてもらいたいと思っています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

ハートフルM&H株式会社

https://fururu.amebaownd.com/

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