介護キーマンインタビュー

アンジュ株式会社
介遊園東住吉リーダー・介遊園南巽
中嶋くみこ・王野優香さん

小規模ホームで1人ひとりにあったケア提供。食事時間も個別対応が可能。

経歴を教えて下さい。

中嶋　以前は接客業をしていました。「そろそろこの仕事を辞めようかな」と思っていたときに、知人にアンジュを紹介されて5年前に転職しました。介護は全くの未経験でしたがコミュニケーション力など前職の経験・ノウハウが上手く活かせていると思います。
　王野　介護業界でのキャリアは10年以上になります。育児との両立を考えて通勤負担の少ない職場を探していたところ、自宅の近くにアンジュのホームがあることを知り、7年前に入社しました。

会社の介護に対する考え方・姿勢を教えて下さい。

王野　訪問介護については自社で提供していますが、医師、看護師、薬剤師などは外部事業者を活用しています。自分たちでサービス全てを揃えてしまいますと、ご利用者様の選択の余地が少なくなってしまいます。入居前から利用している在宅医や訪問看護を引き続き使っているご利用者様も大勢います。
　中嶋　ご利用者様の自己決定に基づく自由な暮らしをなるべく実現するようにしています。「東住吉」でいえば、ご利用者様の平均要介護度は４で、半分が車椅子を利用していますが、新型コロナが広がる前までは、近くのスーパーマーケットまで買い物に行く方もいました。
　また、「フレンドリーな介護」を掲げています。スタッフのご利用者様に対する言葉遣いも、ご本人の希望などによってフランクなものになることがあるため、ほかの介護事業所から転職してきたスタッフは驚くこともあります。

ホームの特徴や魅力は何でしょうか。

中嶋　統括マネージャーの妹が経営する配食サービスの会社が食事を提供しています。メニュー構成、味などの要望にもすぐ対応してくれるため、食事に対するご利用者様の満足度は高いと思います。「東住吉」では、先日食事イベントとして「ステーキランチ」を実施しました。1人150グラムと結構な量でしたが、全員が完食しています。
　王野　「巽南」「背戸口」はともに定員20人と小規模なこともあり、特にご利用者様一人ひとりに合わせたケアの提供ができていると思います。食事時間などもご本人の生活リズムや体調などに合わせてずらすことが可能です。

働く立場から見た、会社やホームの魅力について教えて下さい。

中嶋　私がそうであったように、採用に関しては介護のキャリアやスキルなどを全く気にしない点です。「人としてどれだけ魅力があるか」が評価基準ですので、誰でも門戸を叩きやすく、自分の能力や得意分野を活かしやすい職場だと思います。離職は少ない方ですが、スタッフの年齢構成バランスから考えると若手がもう少しいてもいいかなと思います。
　王野　ホーム長以外はほぼフラットな組織体系が特徴です。入社して日の浅いスタッフでも意見を言いやすく、良い意見であればそれを取り入れてくれる環境です。また、現場スタッフには多くの裁量が与えられています。もちろんその分責任も伴いますが、自分の判断で様々なことができるのは非常にありがたいです。

貴重なお話、ありがとうございました。