介護キーマンインタビュー

株式会社クオレ
介護付有料老人ホームクオレ西渡川 施設長
山口郁子 さん

スタッフ23名のうち19名が介護福祉士資格保有。日中は看護師3名常駐で医療対応が必要な人も安心。

山口郁子さん

経歴を教えて下さい

介護業界でのキャリアは通算21年になります。クオレには10年前に入社しました。4年前からクオレ西淀川の施設長を務めています。

「クオレ西淀川」について教えて下さい。

2004年開設の50室の介護付有料老人ホームです。歴史が長い分、介護や看護に関する技術や知識が多く蓄積されているのが強みです。開設以来勤務しているスタッフもいますし、11%が勤続10年以上、15%が勤続7年以上とベテランが揃っています。また、日中は看護師が3名常駐していますので、24時間体制の医療が必要な方以外は受け入れが可能です。現在、末期がんの方も入居していますし、過去にはALSの方もいました。看取りも年間で平均10件以上行っています。

近年、特に力を入れていることはありますか。

新型コロナの感染対策です。面会は窓ごしで行ってもらうほか、ボランティアなどの来館は遠慮してもらっています。来館しなければならない場合は、建物外で手洗い・うがいをし、入口で抗原検査を受けてもらい、当方で準備したマスクを着用してもらいます。コロナ禍が始まって3年間で、ご利用者様の感染は1名だけです。感染が判明したその日のうちに入院できましたので、ほかのご利用者様やスタッフへ感染は広がりませんでした。

スタッフ教育の面で心がけている点を教えて下さい。

スタッフには「指示を待つのではなく、自分から行動する」「向上心を持つ」ことを求めています。例えば、コロナ禍で外部講師のレクリエーションを行えないため、スタッフが企画・運営するレクを4種類・月に6回行っています。その一つ「けん玉教室」は、けん玉が得意なスタッフが自ら企画、提案してきました。こうした意見・アイデアについては遠慮せずにどんどん出してもらいたいと思います。
「向上心」の面では、介護福祉士資格の取得を推奨・支援しています。現在23名のスタッフのうち19名が資格保有者です。その年度の受験資格を持つスタッフには私から「今年は受験できますね」と伝えますし、受験者のシフトを調整して勤務中に勉強できる時間を設けます。小さな子どもがいるなど、自宅での勉強が難しい環境のスタッフは、勤務終了後などにホーム内で自主勉強ができます。
 また、会社としての理念などに加え、ホームオリジナルの行動指針を設けています。「待って」「立って」「座って」「寝て」「食べて」の語尾に「て」がつく5つの言葉を「誤て」として、ご利用者様に使わないように徹底しています。

今後、取り組んでいきたいことはありますか。

開設19年目になり、建物に多少古さを感じさせる部分が出てきました。そこで、現在全ての空調機と共用部分の壁・天井のリニューアルを行っている最中です。今後も随時ハードには手を入れ、より安全・快適な生活をご利用者様に届けていきたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社クオレ

https://www.cuores.com/

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