介護キーマンインタビュー

タクトケアサプライ株式会社
ベルフラット枚方 施設長
山下惠己子 さん

ご利用者様の人生・趣味・特技をヒアリング。夢や希望を叶えるためのサポート役に。

山下惠己子さん

経歴を教えて下さい。

介護業界でのキャリアは通算で15年ぐらいになります。以前の勤務先では住宅型有料老人ホームの施設長代理などを経験しました。2022年10月より、新規開設した「ベルフラット枚方」の施設長を務めています。

「ベルフラット枚方」について教えて下さい。

30室・32名定員のサービス付き高齢者向け住宅です。ご利用者様の平均要介護度はサ高住にしてはやや重くて3程度です。建物の貸主はフジ・アメニティサービスで、当社は訪問介護をはじめとするご利用者様のケア・生活サポートを提供しています。

介護などのサービス面で注力していること、特徴として打ち出していることはなんでしょうか。

その人の「気を上げる」ことが健康につながると考えています。「○○をしましょう」と私たちの考え方や都合をご利用者様に押しつけるのではなく、その人が「元気になる」「落ち着く」ポイントを見つけ出し、可能な限り柔軟性を持って個別対応をすることを心がけています。また、ご利用者様の自立促進を重視しており、私たちはそれを「サポートする」ことに徹します。必要以上に手を差し伸べるようなことが無いように心がけています。

そのために、具体的に取り組んでいることなどは。

ご利用者様のこれまでの人生、趣味、特技などを、日常のさりげない会話などを通じてしっかりヒアリングするようにしています。介護事業所の中には、ご利用者様と長いこと世間話をしているスタッフを「遊んでいる」「そんな時間があるなら介助を手伝って」などと非難するところもあるようですが、私はご利用者様のニーズを引き出す上で雑談は不可欠な行為だと思っており、スタッフの積極的な雑談を奨励しています。その中で出てきたニーズについて、私たちで実践できることであれば実践しますし、できないことであれば「どうすればできるのか」を考えます。

スタッフ教育の面などで心がけている点は何でしょうか。

組織としては「ボトムアップ型」が理想と考えており、スタッフ自身が課題解決や品質向上に関する意識を持ち、積極的に考え、動くことを求めています。最終的な判断は私や社長がすることになりますが「全体の80%ぐらいまではスタッフ自身が企画・実行する」ことが理想です。アイデアや意見などがあれば遠慮することなくどんどん上げるように伝えています。
例えば、スタッフが資格取得をする際には受験料を会社が全額負担しています。介護福祉士など介護に関する業務についてはもちろんですが、会社や施設、ご利用者様にとってプラスになるのであれば介護関連以外の資格も対象です。民間資格も含めて、様々な資格の中からスタッフ自身がユニークなものを探し出して「こんな形で職場に貢献できるのではないか」というプレゼンテーションをして来る、といった姿が理想と考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

タクトケアサプライ株式会社

https://taktcaresupply.com/

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