介護キーマンインタビュー

株式会社ナッセ
ナッセケアベイス宝塚 運営責任者
大槻哲也 さん

35室中25室がパーキンソン病・ターミナル期用。看護師24時間常駐で手厚い医療対応が可能に。

大槻哲也さん

経歴を教えて下さい。

理学療法士として病院で勤務してきたほか、理学療法士養成校の教員をしていました。ナッセに入社してからは、約3年訪問看護事業の責任者をしておりました。

運営する高齢者住宅について教えて下さい。

2023年4月、兵庫県宝塚市に当社初となる高齢者住宅「ナッセケアベイス宝塚」を開設します。35室の住宅型有料老人ホームで、阪急今津線の逆瀬川駅から徒歩3分という好立地です。自社の訪問介護・訪問看護事業所を併設し、介護士・看護師が24時間・365日常駐しているため、医療対応が必要な人やターミナル期の人の受け入れも可能という点が大きな特徴です。

医療・ターミナル期対応などのソフト面について詳しく教えて下さい。

35室のうち25室を「パーキンソン病・末期ガンなどのターミナル期」の方のための居室として運営します。ターミナル期対応として、入居者2名に対し1名の看護師配置に加え、ターミナルや緩和ケア・神経内科の専門医と連携し、医療対応を行っていきます。また、これまで訪問リハビリやリハビリ特化型デイサービスを複数運営して来た経験・ノウハウを活かし、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による個別リハビリを提供するほか、音刺激を活用した全身運動などの集団リハビリを実施し、ご利用者様のADLの維持・改善を目指します。
これまで当社が手がけてきた在宅サービスの利用者様や、利用希望者の中にもパーキンソン病で在宅生活が困難な人が増えてきました。「そうした人たちが安心して生活できる場が必要」と考えたのが、今回のホーム開設の理由です。

高齢者住宅で働くスタッフに対して求めるものはなんでしょうか。

「ナッセケアベイス宝塚」に限らず、当社では利用者様が「最期まで自分らしく生きる」こと、「利用者様の幸福感の追求」を最も大切に考えています。あくまでスタッフはそれをサポートする立場です。
特に高齢者住宅の場合は、食事の時間など、スタッフ側のスケジュールや都合をご利用者様に押しつけてしまいがちな面があります。確かに集団生活の場である以上は、スケジュールは大切ですが「どうすれば、そのスケジュールの中でご利用者様・スタッフの双方が満足できるか」を考えることが重要です。ご利用者様の希望やニーズは様々です。それに気づき、1人ひとりに合わせた対応ができるスタッフを求めています。

スタッフ教育・育成の面で取り組んでいきたいことはありますか。

今後、高齢者住宅を運営する中で、おそらく、これまでのスタッフの価値観には無かった事態を経験することが少なくないかと思います。それを避けたり否定したりするのではなく、その経験を新たな価値観に変えられる人が求められます。それだけでなく、その新他に生まれた価値観を社内に広げ、共有する意識やスキルを持ったスタッフ、いわば「社内インフルエンサー」のような人を育てていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ナッセ

https://www.necess.jp/

介護キーマンインタビューTOP

関連施設