介護キーマンインタビュー

JR西日本プロパティーズ
シニア事業部長兼ディアージュ神戸支配人
近藤昌治 さん

自立~ターミナル期まで一貫して対応可能。要介護居室でも28平米の優れた住環境。

近藤昌治さん

会社の概要やご本人の経歴を教えてください。

1966年に三菱重工グループ会社として創業しました。2017年にJR西日本と三菱重工との共同出資となり、2018年7月より現社名になりました。介護事業としては、神戸市で介護付有料老人ホーム「ディアージュ神戸」を運営しています。
 私は1982年に医療・介護機器メーカーに就職後、一貫して介護・医療事業に従事し、2019年より「ディアージュ神戸」に関わっています。2021年7月より本社のシニア事業部長兼ディアージュ神戸の支配人を務めています。

「ディアージュ神戸」の概要を教えてください。

開業は2004年10月。自立の方が対象の「住宅棟」175戸と、要支援・要介護の方が対象の「介護棟」100戸からなります。最初から「介護棟」に入居するケースは稀で、多くが「住宅棟」からの住み替えです。住宅棟に住みながら介護サービスを受けることも可能で、こうしたスタイルで生活している方も40名ほどいます。人員配置は、表記上では2対1以上ですが、実質的には1.4対1であり、手厚いサービスを提供しています。

ハード面での特徴は何でしょうか。

ホーム全体が高台にあり、なおかつ全戸南向きですので採光性に非常に優れています。自立からターミナル期に至るまで、一貫してサービスを受けられる体制が整っています。また「介護棟」は、要支援・要介護の方向け住戸としては居室面積が28平米と広く、共用部も含めて非常にゆったりとしたつくりになっています。また「介護棟」はユニットケアを導入しており、各ユニットが完全に独立しています。このように館内が密にならず、必要に応じて外部との接触を避けることができる構造のため、新型コロナウイルス感染症が広まる中でも、最悪の事態は避けられました。

サービス面での特色は。

三菱重工・JR西日本という日本を代表する大企業のグループということもあり、安全や業務品質などグループとしての厳しい基準があります。例えば食事ですが、衛生面などについて保健所などの基準や指針をクリアしていることはもちろんですが、さらに会社としての細かいチェックが入ります。
 さらに、全国でも珍しい取り組みとして、2年前に同じ敷地内に日本ホスピスホールディングス様が運営するホスピス住宅を誘致いたしました。日本ホスピスホールディングスとの連携などが、スタッフの知識・技術の向上にもつながっています。

今後、取り組みたいことはありますか。

敷地や建物スペースには余裕があるので、それらを使い地域交流や地域課題の解決につながる取り組みを実践したいと考えています。ホスピス住宅の誘致もその一環です。
 また、現在のご入居者の中には、「それまでアメリカで生活していたが、老後の生活にかかる費用などを考えて日本に戻ってきた」という方も何組かいます。こうしたニーズにも積極的に応じていきたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

JR西日本プロパティーズ

https://www.diage-kobe.com/

介護キーマンインタビューTOP

関連施設