介護キーマンインタビュー

株式会社ソラスト
介護事業本部関西ブロック長
日高幸恵 さん

「技術」「心」の両面で優れた人材育成に注力。「地域トータルケア」掲げ、多様なサービス展開。

日高幸恵さん

会社の概要と、ご自身の経歴について教えて下さい。

1965年に日本初の医療事務教育機関として創業しました。現在は医療事務など医療関連事業の受託事業、高齢者介護事業、保育事業の3つが柱です。介護事業については、現在関西では合計173事業所を展開しています。
私は20年前に介護スタッフとして入社しました。その後、事業所の管理者やグループ会社の代表などを経て、2023年1月より介護事業本部関西ブロック長を務めています。

ソラストの介護に対する考え方、特徴は何でしょうか。

「地域トータルケア」を掲げています。一定のエリア内に在宅系・通所系・居住系と多くの種類の介護サービス事業を展開し、どのような状況の方でもエリア内で安心して生活できる環境の構築を進めています。多種多様な介護サービスを一つの会社で整えていくには時間がかかります。そこで、既にある他社運営の事業所にグループインしてもらう仕組みを積極的に活用しています。
 また「自立支援介護」に力を入れています。ご利用者様のADLを改善させるため、科学的なアプローチと1人ひとりの状態にあわせたオーダーメイド型機能訓練プログラムの作成・実践に取り組んでいます。

そうした介護を実践するための人材育成の仕組みなどを教えて下さい。

例えば、「接遇・コミュニケーション能力」に関する2日間の研修を受け、筆記と実技の試験に合格したスタッフを「ウェルフェア・コンシェルジュ」として認定しています。現在の認定者は約400名おり、それぞれが勤務する事業所でサービス品質を保つ責任者として活動しています。1人でも多くの当社スタッフに「ウェルフェア・コンシェルジュ」になってもらうことのほか、当社グループの技能認定協会では「ウェルフェア・コンシェルジュ」検定を用意し、業界全体のサービス品質の底上げを図っています。
 このほか、新型コロナウイルス感染症の流行前から実施しているWeb研修プログラム「ソラスクール」や、未経験で介護業界に入って来たスタッフをマンツーマンでサポートする「エルダー制度」など、様々な方法で当社のモットーである「確かな技術に心を込めて」を実践できる人材の育成を図っています。

今後、会社として取り組んでいきたいことなどを教えて下さい。

当社は、元々は別だった多くの会社が一つにまとまって成り立っています。それぞれの会社ごとに強みや得意なことがあります。それらを上手に持ち寄って会社全体の強みにしていくことです。それに向けコロナ禍ではありましたが、リアル・オンライン双方でワークショップなど社員が交流できる機会を設けてきました。今後も積極的に行っていきます。
 またICTなどを活用した介護業務の効率化も今以上に推進していきます。それにより生まれた時間をご利用者様とのコミュニケーションなどスタッフが本来すべきことに活用できる環境を整えてまいります。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ソラスト

https://solasto-kaigo.com/service#anchor-1

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