介護キーマンインタビュー

株式会社やさしい手
やさしえ東辻井 支配人
金子将也 さん

厨房で一から作る3度の食事が評判。軽度~看取りまで幅広いニーズに対応。

金子将也さん

経歴を教えて下さい。

新卒でやさしい手に入社して7年目です。以前は実家のある大阪で勤務していたのですが、兵庫県姫路市でサービス付き高齢者向け住宅6棟の運営を承継するにあたり、会社が「プロパーの若手社員を支配人にしよう」という方針を打ち出し、私にも声がかかりました。当時まだ26歳で、自分が支配人になるとは夢にも思っていなかったので驚きましたが、またとないチャンスと考え、「やさしえ東辻井」の支配人に就任しました。

「やさしえ東辻井」について教えて下さい。

10年程前に建設され、別の事業者が運営していましたが、やさしい手が運営を承継して2021年7月に入居を開始しました。居室数は35。自社運営のデイサービスと居宅介護支援事業所を併設しています。ご利用者様の平均要介護度は2.4。多くの方が併設のデイサービスを利用しています。月額費用は介護保険の自己負担分を除いて19万円前後です。
 ご利用者様の外出などは特に制限していませんので、軽度の方であれば近隣のスーパーに買い物に行くなど、それまでご自宅でしてきた暮らしをそのまま継続できるのが大きな特徴です。

サービス面などでの特徴はなんでしょうか。

食事は施設内の厨房で一から手作りしていますので、ご利用者様1人ひとりの好みや体の状況などに合わせた細かい要望に対応できます。例えば、現在のご利用者様の中には「魚が一切ダメ」という方もいらっしゃるのですが、その方には肉を中心としたメニューを提供しています。味の評判もよく、ほかの高齢者住宅に入居していた方が食事に対する不満から移っていらっしゃったケースもあります。

スタッフの教育などの面で力を入れていることは。

当社の基本的な考えである「ご利用者様に自由な暮らしを提供する」という考え方の徹底です。首都圏や京阪神エリアに比べると、介護マーケットにおける社会福祉法人や医療法人の比率が高い地域ですので、これまで介護現場で勤務した経験のあるスタッフの中は、「施設的」な思考が強く見られることがあります。「自分たちの都合やペースで物事を進めない」ことを常に意識してもらうようにしています。
 また、当社が運営を承継してから、介護記録作成や、ケアマネジャー・ご家族などとのやりとりにICTを導入しました。こうした業務効率化で生まれた時間を、ご利用者様1人ひとりに寄り添うために使うように意識付けを行っています。

今後、努力していきたいことはありますか。

看取りの実績もあり、最期まで安心して生活できる体制・環境が整っていますが、「サ高住は軽度者向け」という印象が強いためか「特養に空きが出たので移ります」というご利用者様がいます。「サ高住は終の棲家」ということを、近隣の医療機関やケアマネジャーなどに積極的に伝えて、正しく理解してもらえるように努めていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社やさしい手

https://www.yasashiite.com/

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