介護キーマンインタビュー

株式会社ジョインハーツ
リーフ訪問介護センター大東管理者
宮本くる実さん

身寄りのない方でも身元保証人なしで入居可能。高齢者以外に障害者も受け入れ。

経歴を教えてください。

元々はクリニックで働いていたのですが「これからの日本の社会に必要なのは介護サービスだ」と考え、退職して介護の学校に入りました。介護業界での勤務歴は10年になります。「フォレスタ大東」を運営していた会社で勤務し、開設以来、併設する訪問介護事業所の管理者を務めていたのですが、事業承継に伴いジョインハーツに入社しました。

フォレスタ大東について教えてください

大阪府大東市に2022年4月にオープンした39室の住宅型有料老人ホームです。22年12月よりジョインハーツが運営しています。
　特徴としては「どのような状況の方でも断らずに受け入れる」ことがあげられます。ターミナル期の方や介護拒否の強い方など、ほかの高齢者住宅で入居を断られるようなケースでも入居可能です。特に、身寄りのない方を受け入れているのが特徴で、地域包括支援センターやケアマネジャーなどからそうした方の入居に関する相談も多く寄せられています。入居時にご本人が意思表示を行える状況であれば身元保証人も不要です。ただし、いつかは意思表示ができない状態になることが考えられますので、将来的には後見人制度の活用などを検討してもらいます。このように、幅広い受け入れ態勢を整えているため、お亡くなりになる場合を除いて、空室がほとんど発生しません。

主力事業である障害福祉サービスと連携を図っている点はありますか。

併設の訪問介護事業所は障害福祉サービスの居宅介護としての指定も受けていますので、障がいを持つ方も入居できます。今は、身体に障がいを持つ50代の方が1人入居しています。今後も障がいの種類や程度を問わず広く受け入れていく考えですが、有料老人ホームとして入居した方との年齢差が大きいこともあり、個人的に親しくなるのが難しいこともあるようです。今後はこうしたギャップの解消に力を入れていきたいと思います。

ほかにホームの目標として掲げていることはありますか

オープン以来ずっとコロナ禍でしたので、レクリエーションが思うように実施できていません。ジョインハーツに運営が変わってから、毎日のレクリエーションと月1回の季節イベントを実践していますが、どうしても「ホーム内で行えるもの」「スタッフ自身が企画・運営できる」ものにメニューが限定されてしまいます。　
ご利用者様からは「買い物に行きたい」という声が上がっています。個人的にヘルパーが同行して、近所のスーパーなどへ日常的な買い物に行く方はいましたが、ホームとしてショッピングモールなどへの買い物ツアーを実施したいと思っています。
また、ホーム内のクラブ活動も立ち上げたいと考えています。福祉事業部の竹本がパン作りが趣味ですので、まずはクッキングクラブから着手したいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。