介護キーマンインタビュー

株式会社ortho vim
住宅型有料老人ホームおるそ 施設長
金光央治 さん

食事はホーム内キッチンで毎日手作り。全スタッフ対象の認知症ケア研修をスタート。

金光央治さん

経歴を教えて下さい。

元々は全く別の業界で営業職をしていたのですが「もっと人に深く関わる仕事をしたい」と思い介護業界に転職しました。ortho vimに入社して13年目です。デイサービスの管理者などを経て、2016年の「おるそ」開設に伴い施設長になりました。

「おるそ」の概要を教えて下さい。

オルソグループ初の高齢者住宅として2016年に開設した39室の住宅型有料老人ホームです。建物の隣地に自社運営の1日型リハビリデイサービスと訪問介護事業所があります。ご利用者様の平均要介護度は3ですが、ご家族の同行で散歩ができる方から看取り期の方まで幅広い方が入居しています。

サービス面などでの特徴は何でしょうか。

まずは、医療面です。グループの医療法人が運営する北摂三木病院が近くにあり、密な連携を行っています。また、ホームは近年開発が進められた「健都」のすぐ近くにあり、吹田市民病院など医療機関が非常に充実した環境です。どのような状態の方でも安心して生活ができます。
次に食事です。調理自体は外部の事業者に委託していますが、ホーム内のキッチンで毎日手作りしていますので、ご利用者様一人ひとりのアレルギーや咀嚼・嚥下能力に合った食事の提供が可能です。イベント食なども定期的に行っており、食を通じて日々の生活に潤いを届けるようにしています。
 また、ホームにはケアマネジャーがいませんので、それまでご自宅で介護サービスを利用してきた方は、馴染みのケアマネジャーにそのまま担当してもらうこともできます。現在のご利用者様のほとんどが隣にある当社のデイサービスを利用していますが、中には当社のデイと、これまで利用していた他社のデイとの2ヵ所に通っている方もいます。

人材教育などの面で力を入れていることを教えて下さい。

会社全体の方針・理念でもある「ご利用者様のQOL・ADLの維持向上」を、行動する際の基本原則とする意識の徹底です。こうしたことは、私など上から一方的に伝えるのではなかなか浸透しません。スタッフそれぞれが自分の意見や考え方を発信し、実践できる場を積極的に設けるようにしています。

今後、取り組んでいきたいことはありますか。

現在、ご家族やケアマネジャー、病院などから寄せられる問い合わせや相談のほとんどが、当人が認知症というケースであり、認知症に対する専門的な知識を持ち、適切な接し方ができるスタッフの育成が急務と感じています。そこで、当ホーム以外も含め、高齢者介護に携わる全スタッフを対象にした認知症研修を2023年7月より開始しました。外部の認知症認定看護師を講師に招き、パートも含めた全員に講義を受けてもらいます。
 こうした取り組みを進め、より多くの方に安心・安全・快適な住まい環境を提供していきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ortho vim

https://ortho-g.co.jp/ortho/homesuita/

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