介護キーマンインタビュー

株式会社ortho vim
代表取締役
清原るり子 さん

医療・介護・フィットネスなど幅広い事業を展開。グループの医療法人と連携し、安心・安全な暮らし提供。

清原るり子さん

会社の概要やご自身の経歴について教えて下さい。

株式会社ortho vimは、医療・介護を中心にリラクゼーション、フィットネスクラブ、飲食など幅広い事業を手掛けるオルソグループの介護・福祉部門を担っています。ortho vimは現在、高齢者住宅を大阪府吹田市で2棟、大阪市平野区で1棟、兵庫県宝塚市で1棟運営しています。このほかにデイサービス、訪問介護、保育園などを運営しています。
 私は、長らくアパレル業界に身を置き自身で会社も経営していたのですが、15年前に気分転換を兼ねて、オルソグループのクリニックでアルバイトを始めました。その後、グループの介護事業の立ち上げに携わり、現在に至ります。

御社の介護の特徴は何でしょうか。

私自身が介護とは全く関係ない分野で仕事をしてきましたので、良い意味で「介護らしくない」ことです。例えば、ご利用者様に対して必要以上に世話を焼くことはしません。「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、それをサポートする立場に徹します。ご利用者様の身体の状態などは、その日により違いますので、ご利用者様一人ひとりの「今」の状態を常に把握し、最適な形でサポートするようにしています。

グループの中核は医療法人ですが、医療との連携について教えて下さい。

例えば、吹田市の有料老人ホーム「おるそ」と「おるそセカンド」は、いずれもグループの病院がすぐ近くにあり密な連携をしています。現在、グループが大阪府内で運営している医療機関では、整形外科や内科などを手掛けており、医療的ケアが必要な高齢者のほとんどのケースに対応ができます。

人材教育・育成の面で注力していることを教えて下さい。

ご利用者様に安心・安全な暮らしを提供するには、まず会社の経営が安定することが重要です。一般的に介護業界では働く人は、経営・数字に関する意識が希薄なのではないかと感じています。当社では、ある程度キャリアがあり、今後有望だと見込んだスタッフ10名程度をピックアップし、経営的な観点を持って業務に当たれるように育成する研修を集中的に行っています。
 また、日頃スタッフに伝えているのは「もっと、本音でコミュニケーションしよう」です。介護業務への思いや進め方の違いによる対立が少なくありません。これでは職場に何か課題があってもいつまでも解決しません。自分の意見や考えをはっきり語ることが、働きやすい職場環境の実現やご利用者様へのサービス向上につながります。

今後の事業展開、目標などを聞かせて下さい。

グループ全体で介護事業は拡大させていく考えです。2023年7月には東大阪市で66室の高齢者住宅を開設します。当面の目標としては、高齢者住宅をあと5棟増やします。これについては新設だけでなくM&Aも検討していきます。また、児童福祉や障害者福祉事業と複合した高齢者住宅の運営も進めたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ortho vim

https://ortho-g.co.jp/ortho/homesuita/

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