介護キーマンインタビュー

株式会社ニチイケアパレス
常務取締役
山納修 さん

3社M&Aで関西での事業急拡大。それぞれの得意分野を持ち寄り、新たなサービスの構築目指す。

山納修さん

会社の概要と、ご自身の経歴を教えてください。

設立は1964年。現在はニチイホールディングスの100%子会社として、首都圏・関西圏を中心に約100棟の高齢者住宅を運営しています。介護付有料老人ホームの「ニチイホーム」、住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の「ニチイメゾン」が主なブランドです。
私は、20年前に全くの異業種から旧日本シルバーサービスに入社し、主に入居者営業に携わりました。そしてニチイ学館に譲渡されて以降は、中国勤務、新規開発事業なども経験しました。2023年にニチイケアパレス常務に就任しています。

関西での高齢者住宅事業について聞かせてください

これまでも関西で高齢者住宅の運営はしていましたが、ここ数年でポプラコーポレーション、西日本ヘルスケア、プラティア社と複数のM&Aを実施したことで一気に事業規模が拡大しました。在宅介護サービス中心のニチイ学館は以前より関西で事業展開をしていましたので、高齢者住宅事業の拡大で、在宅生活からの移行など、より多くの方のニーズにグループ全体で応じることが可能になりました。

人材採用や育成などの面で重視していることはなんでしょうか。

関西圏に関しては複数の会社が急速に1つにまとまった形になります。まずはニチイグループとしての理念や考え方をしっかり落とし込んで、ベクトルを合わせていくことが急務です。これについては本社から研修の支援をもらっています。
 また、M&Aをした会社それぞれに、理念、ノウハウなどの面で優れている部分があります。 ニチイグループとして一つになったことで、当社のメソッドなどを活用して、それをシナジー効果として会社全体の強みに変えていくことが可能になりました。

求めている人材像とはどのようなものでしょうか。

単に理念を理解するだけではく、それを実際の介護の現場でどのように実践していくかを自分で考えることができる人材です。
 また、介護事業所、特に高齢者住宅は地域における社会インフラの一つです。町内会など地域と積極的に関わる意識の強い人材が求められます。例えば、23年4月に開設したサ高住「ニチイメゾン箕面白島」は、学校とお寺という古くから地域コミュニティの核となっていた施設と隣接しています。こうした地域資源を活用して、高齢者住宅単体では難しい、ご利用者様・地域住民双方にメリットのある活動を実践できる人材が理想です。

今後の展開を教えてください

関西圏では今後年に2~3棟ペースでの高齢者住宅新設を考えています。また、M&Aも積極的に検討してきます。2024年4月には京都府長岡京市で住宅型有老の新設を予定しています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ニチイケアパレス

http://www.nichii-carepalace.co.jp/

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