介護キーマンインタビュー

HITOWAケアサービス株式会社
関西グループ グループ長・イリーゼ神戸六甲ホーム長
糟谷岳男 さん

充実のレクリエーションで退屈知らずの日々。プロの講師やお菓子屋のホーム訪問も多数。

糟谷岳男さん

経歴を教えて下さい。

 以前は全く別の業界で働いていたのですが、家族が障害者・要介護認定を受けたことで利用者側の立場で福祉業界に関わることになりました。制度の仕組みなど、さまざまなことを学ぶ中で、「これを仕事にしよう」と思いました。2年間障害福祉業界で勤務し、7年前にHITOWAケアサービスに入社しました。2022年7月に「イリーゼ神戸六甲」のホーム長に就任しています。また、当社が関西で運営する3ホームを統括する、関西グループ長でもあります。

「イリーゼ神戸六甲」について教えて下さい。

 阪急六甲駅から徒歩10分の閑静な住宅街の中にあるホームです。2017年9月に開設した時は住宅型有料老人ホームでしたが、2020年に介護付有料老人ホームになりました。居室数は53です。

サービス面などでの特徴を教えて下さい。

 レクリエーションに力を入れています。朝は体操を行い、14時からはフロアごとに書道や裁縫などを1時間ほど行っています。これに加えて月に数回、全体レクを行っています。新型コロナが5類になったことを受け、今年5月より音楽療法やフラワーアレンジメントなど外部から専門家を招いてのレクも再開させています。レクの中には一部費用負担をしていただく(※平均で1回700円程度)ものもあるのですが、その分質の高いメニューを提供できています。また、出張お菓子屋さんなど、ご利用者様が買い物を楽しめるイベントも盛んに行っています。こちらはコロナ禍でも形を変えて継続実施してきました。
 コロナで外出が制限されたことで、体力や認知機能が衰える高齢者が増えたと言われていますが、当ホームではコロナ禍でもテレビゲームやカラオケを楽しむなど、ご利用者様は元気に過ごしていました。
 また、当社のグループ会社では「KEiROW」のブランドで訪問医療マッサージを提供しており、近所では三宮に拠点があります。医療保険を使ってこのサービスを利用されている方が大勢います。

スタッフの採用や教育などの面で取り組んでいることは何でしょうか。

 どれだけ立派な職場の理念やスローガンがあっても、「上が勝手に決めたものだから」と軽視するスタッフが出てきてしまいます。当ホームでは、職場全体の目線を一つに合わせるために月に1回、全スタッフが参加するミーティングを行い、そこでスローガンを決めています。どれだけ経験が浅いスタッフでも、「スローガンに対して、自分がしっかり取り組めていたか」を必ず発言するのがルールです。これにより「自分たちで決めた職場のスローガン」という意識が生まれ、全員がその目標に向かって進むことができます。「スタッフによって、言っていることや対応が全然違う」というのは、介護事業所に対するありがちな不満の1つですが、当ホームではそうしたことはありません。

今後の取り組みたいことなどを教えて下さい

 今の「生活して楽しいホーム」をより追求していきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

HITOWAケアサービス株式会社

https://www.irs.jp/

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