介護キーマンインタビュー

HITOWAケアサービス株式会社
代表取締役社長
袴田義輝 さん

独自システム導入などで介護DXを推進。スタッフは「人でなければできないこと」に全力投球。

袴田義輝さん

会社の概要と、ご自身の経歴について教えて下さい。

 HITOWAホールディングスは、ハウスクリーニング事業の「おそうじ本舗」として創業しました。2001年に訪問医療マッサージ「KEiROW」をスタート、翌年に千葉県に有料老人ホームを開設して介護事業に参入しました。現在はホールディングス化し、当社は「イリーゼ」のブランドで、首都圏を中心に高齢者住宅を130棟以上運営しています。関西での実績は兵庫県で2棟、滋賀県で1棟と、まだまだ少ないのですが、今後は大阪~神戸間を中心に年2~3棟程度のペースで開設を行いたいと考えています。
 私は医療系ベンチャー企業など経て2013年に当時の長谷川介護サービスに入社。2015年10月に社長に就任しました。

運営する「イリーゼ」の特徴はなんでしょうか。

 地域により多少の違いはありますが、入居費用は、介護保険の自己負担別で月に15万~25万円程度です。しかし「その価格以上のサービス品質の維持」を常に追求しています。例えば、最近開設しているホームでは「理美容室」「家族と食事もできるダイニングルーム」「空気清浄システム」「シアタールーム」が標準仕様になっています。特にシアタールームは、新型コロナで人との繋がりが少なくなった中で、「孫の結婚式にオンラインで参加できた」など、ご利用者様に大変好評です。

スタッフの育成・教育の面で力を入れていることを教えて下さい。

 「プラスワンとQOLの向上」を常に念頭に置いて行動することを求めています。「プラスワン」とは「介護保険という制約がある中で『サービス業』として一歩踏み込んで何ができるか」を考えることです。昨今、介護業界では「自立支援」という言葉がよく聞かれますが、肝心なのはその先です。制約が多くやりたいことができない環境では、仮に身体能力が改善しても楽しくありません。ご利用者様の夢や希望を叶えることができる環境を整えることが重要と考えています。これが「QOLの向上」です。
 その一環として、社内に「ケアイノベーションチーム」という専門チームを設けていますパナソニックと共同開発した見守りシステムの「ライフレンズ」などを通じて、スタッフが「人でなくてはできない仕事」、例えば傾聴や寄り添いなどに集中できる環境を整えて、ご利用者様1人ひとりの人生観や希望に沿った生活を送れる体制を構築していきます。

入居を検討している方に対して何かメッセージをお願いします。

 「イリーゼ」は各ホームの裁量が大きく、地域性やニーズに応じて個々にさまざまな取り組みを行っています。また、これから団塊の世代の入居が本格化し、ニーズが多様化する中で「○○特化型」などユニークなホームも増えていくでしょう。1棟を見て「これがイリーゼだ」と判断するのではなく、ぜひ1棟でも多くのイリーゼを見て、ぴったり合う施設を見つけていただきたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

HITOWAケアサービス株式会社

https://www.irs.jp/

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