介護キーマンインタビュー

青い鳥介護サービス株式会社
Ma・Maison青い鳥施設長
柳本賢太 さん

土日を含めた毎日レクを実施。デイに通わずともADLの維持改善可能。

柳本賢太さん

経歴を教えて下さい。

介護業界での勤務年数は8年になります。一時期、理学療法士として病院で勤務していましたが、高齢者住宅の開設に伴い、母が経営する青い鳥介護サービスに復職しました。開設と同時に施設長に就任しています。

運営する高齢者住宅について教えて下さい。

2020年に近鉄布施駅の近くに26床の住宅型有料老人ホーム「Ma・Maison青い鳥」を開設しました。現在満床で、数名の待機者がいます。

そのような人気を博している理由は何でしょうか。

まず、設立当初から認知症の方が多く生活しており、認知症対応力には自信を持っています。今では外部のケアマネジャーからも「ほかの施設では対応が難しいだろうから」と入居についての問い合わせ、相談を受けるケースが増えています。とは言っても「認知症の方を積極的に受け入れる」という姿勢を打ち出している訳ではありません。今や認知症はどこにでもある普通の疾患なのですから、介護事業を手掛けていれば自然に利用者の大半は認知症の方になります。

認知症の方への対応で力を入れている点は。

昼夜逆転や帰宅願望、不穏などの症状は一人で部屋にいる時間が長いと出てくるケースが多いです。そこでレクリエーションを充実させるなどして、ご利用者様がなるべく一人で過ごさないようにしています。「みんなでワイワイ、ガヤガヤと楽しく生活する」ことに高齢者住宅に入居する意味があると考えています。自室でずっと過ごすのであれば、自宅で生活するのと変わりません。
 例えば、土日を含む毎日13時~14時は身体を動かすレクを行います。これに加えて、午前中と午後に30分ずつ体操の時間がありますし、音楽や制作活動などといった頭を使うレクも毎日実施しています。これ以外にイベントも月に1回開催します。また、レクの時間とはしていませんが、多くのご利用者様が夜の7~8時ぐらいまで食堂で談笑するなどして過ごしています。
 ホーム内でのレクがこれだけ充実していると、デイサービスに通わなくてもADLの維持改善が十分に可能です。その分、介護保険サービスの自己負担額が少なくて済むのも人気を博している理由のひとつと考えています。

それだけレクが多いと、スタッフの負担も大変なのではないですか。

特にレクの専門家や、レクに関する知識を専門的に学んだスタッフがいるわけではなく、数名のスタッフが日々のメニューを考えています。また毎日の体操は持ち回りで担当しています。ただし、スタッフは数も多いですし、一人ひとりのレクや介護に対する考え方や熱意、スキルに差が生じることは避けられません。そうした中で重視しているのは、スタッフを指導するリーダークラスの育成です。個別面談など月に1回は何らかの形でリーダークラスと話す場を設け、会社の考え方などをしっかりと落とし込むようにしています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社

https://aoitorikaigo.net/

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