介護キーマンインタビュー

青い鳥介護サービス株式会社
代表取締役
柳本太津子 さん

訪問介護の考えを大切に、ご利用者様にサービス。ターミナル期の面会はコロナ禍でも制限せず。

柳本太津子さん

会社の概要やご自身の経歴を教えて下さい。

以前は大手外食チェーンでパート社員として働いていましたが、正社員にならないかと声がかかりました。それを夫に話したところ、「どうせ働くならば自分で事業をしてみたらどうか」と勧められました。
実父が闘病生活をしていたのですが、私に知識が無いために何もしてあげられなかったことや、父が「死にたい」とネガティブな発言ばかりしていたこと、病院スタッフの接遇に満足がいかない面があったことなどから介護事業に興味を持ちました。そこで3年程介護職として働いて知識などを得て、2007年に東大阪市で訪問介護事業を立ち上げました。
現在、そのほかにデイサービス、居宅介護支援事業所と住宅型有料老人ホームを1ヵ所ずつ運営しています。

会社の介護に対する考え方を教えて下さい。

訪問介護からスタートした会社ということもあり、訪問介護の考え方を大切にしています。訪問介護はご利用者様にマンツーマンで接します。スタッフはご利用者様一人ひとりについて「どのような暮らしを望んでいるのか」「どのように接したらいいか」を常に考え、最善の方法をとる必要があります。私達側の都合で、ご利用者様やご家族に不便な思いや寂しい思いをさせるべきではありません。それを運営するホームでも徹底しています。
 例えば、ターミナル期のご利用者様については、例えコロナ禍であってもご家族が面会を希望する場合は人数も時間も制限しませんでした。ときには深夜など公共交通機関が動いていない時間帯に「いよいよ」という状況になることもあります。そうしたときにご家族が車を持っていなければ、私や施設長が車を出してご家族を迎えに行きます。

そうした考えを実践できる人材の教育も大変なのではないですか。

正直なところ、スタッフの間でも「会社の考え方が、自分に合う・合わない」がはっきりしており、合わないスタッフはすぐに退職してしまいます。一方で合うスタッフについては非常に熱心に、こちらの期待以上の働きをしてくれています。ホームを開設したときには、当社を退職してほかの介護事業者で働いていた人が「やはり青い鳥介護サービスの考え方がいい」と10年ぶりに戻ってきたこともありました。

今後の事業展開を教えて下さい。

2024年8月に寝屋川市に2棟目の住宅型有料老人ホームを開設します。また、これに合わせて寝屋川で訪問介護を立ち上げるほか、障害福祉サービスも手掛ける予定です。その後は、まだ詳細は決まっていませんが、2025年春ごろに東大阪で3棟目を開設する予定です。
 東大阪は創業の地ですし、訪問介護やデイなどの拠点もありますので、できればもう少し拠点を増やしていきたいと考えていますが、建物賃料などとの兼ね合いもあり思うようにいきません。既存のホームの運営承継なども視野に入れています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

青い鳥介護サービス株式会社

https://aoitorikaigo.net/

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