介護キーマンインタビュー

ALSOKジョイライフ株式会社
ベルパージュ千里けやき通り 支配人
松井正行 さん

居室の快適・安全性への投資を最優先。要介護になっても自室での生活が可能。

松井正行さん

経歴を教えて下さい。

ホテル業界から2006年に当時のかんでんジョイライフに転職しました。その後、高価格帯の有料老人ホーム「ベルパージュ」シリーズで支配人を務め、2023年4月に4施設目となる「ベルパージュ千里けやき通り」の支配人に就任しました。

「ベルパージュ」シリーズの特徴は何でしょうか。

他社が運営する、お元気な方を対象にした高級ホームでは、共用部にプールやシアタールームなどを備えていることもあります。しかし、ベルパージュにはそれらがありません。年齢を重ねるにつれ、どうしてもそれらの設備を利用できなくなる方が出てきます。その場合、利用していない設備の維持管理費用を負担していただく形になってしまいます。「ベルパージュ」では、そうした設備に費用をかけるのではなく、ご利用者様の居室など安心・快適な住環境を提供するために費用をかけています。
 また、ホームの規模も80~120室程度を標準としています。スタッフ全員がご利用者様一人ひとりの生活スタイルや好みなどを把握して、それに応じたきめ細やかなサービスを提供するには、これぐらいの規模がちょうどいいと考えています。

それらの中でも「ベルパージュ千里けやき通り」の特徴や強みを教えて下さい。

2006年3月に開設した介護付き有料老人ホームです。一般居室69、介護居室20の合計89室で、自立~要介護5までの方が入居対象です。介護が必要になった場合には介護居室に移ることもできますが、特定施設入居者生活介護の契約をして、当社スタッフによる介護を自室で生活しながら受けることもできます。当ホームの場合、ほかの「ベルパージュ」に比べて、自室での介護を選択されるご利用者様が非常に多いのが特徴です。
また、周辺駅などへのシャトルバスを1日10便運行していますが、新型コロナの感染が深刻な時期でも休止しませんでした。バスでの外出がご利用者様の自立支援や社会とのつながりの維持に不可欠との判断です。逆に、要介護認定を受けていないご利用者様の中には外部の生活支援サービスを利用されている方もおり、ホーム入居以前の生活をそのまま継続しています。

スタッフ教育などで力を入れていることを教えて下さい。

私がホテル出身ということもあり、接遇やマナー教育に特に注力しています。しかし、ホームは日常生活の場です。あまり慇懃無礼で堅苦しい雰囲気にならないよう、親しみを感じてもらえるような接遇を心がけています。例えば、フロントスタッフには主婦を積極的に登用しています。ご利用者様の大半は主婦経験がありますので、共通の話題も多く、世間話を楽しんでいる姿も見られます。
 また、比較的経験の長いスタッフが多いので、介護の技術や知識の蓄積が十分になされていることも大きな強みです。これをこの先も維持継続していくには、若い世代のスタッフに承継させていく必要があります。そのため、新規採用にも力を入れています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

ALSOKジョイライフ株式会社

https://joylife.alsok.co.jp/

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