介護キーマンインタビュー

一般社団法人LYKKE
LYKKEみいけCRO
佃彰 さん

ご利用者様の熱量を発散できる場づくりに注力。居酒屋イベントなど地域の方との交流も盛ん。

佃彰さん

経歴を教えて下さい。

理学療法士としてリハビリテーション病院や訪問看護ステーションで12年間働いてきました。しかし、訪問看護ステーション勤務時代は新型コロナウイルス感染症が流行っていた時期でもあり、様々な制約から利用者の希望や願いを叶えてあげることができませんでした。それにモヤモヤしたものを感じていたとろ、知り合いを通じてLYKKEから声がかかり入職しました。

CROという変わった肩書ですが。

「チーフ リハビリメント オフィサー」の略でLYKKEの造語です。一般的に高齢者住宅では、リハビリ職は介護スタッフほどご利用者様の日常生活に関わることはないケースが多いです。それに対し「LYKKEみいけ」では、リハビリ職が日常生活の全てについて「機能訓練につながるか」などを考え、全体の運営に目を配るようにしています。
 定員は30名と小規模ですが、理学療法士、作業療法士が常勤で1名ずつ、理学療法士と言語聴覚士が非常勤で1名ずつおり、リハビリ体制が充実しているのが特徴です。

運営に際して特に意識していることは。

ご利用者様がやりたいことがあれば、どんどんやってもらうこと、そのための環境を整えることです。
 ご利用者様は医療的ケアが必要な方ばかりですが、年齢が比較的若く、認知症の方もいないので「○○をしたい」という熱量が高い方が多いです。それを発散できるようにすることを心がけています。私たちもご利用者様に対して「それは出来ません」といった否定的な言葉は言わないようにしています。
オープンしてまだ2ヵ月ちょっとですが、末期がんのご利用者様がホーム内で金婚式を挙げたり、ご利用者様がボーカル、スタッフが楽器を担当するバンドでディナーショーを行なったり、近所の方を招いて居酒屋やバーを開いたりなど、さまざまな出来事がありました。周辺に飲食店がないこともあり、居酒屋には50名以上の地域の方が集まり大賑わいとなりました。
またご利用者様には必要以上に介入しないようにしています。先日、外出したご利用者様がお土産に買ってきた豚まんの数が足りないことが原因で、けんかが始まったことがありました。普通ならばスタッフが止めに入るのでしょうが、私たちは、身体的に危害を加えない限りは深く関わらず、見守るようにしています。

今後、運営で力を入れていきたいことは何でしょうか。

「LYKKEみいけ」がある御池台3丁は町会の活動が非常に活発なところで、すぐ近くにある自治会館では毎日のようにサークル活動や各種講座が行われています。「LYKKEみいけ」のご利用者様の中で趣味や特技を持っている人がいれば、そうしたサークルや講座でレクチャーする側に回ってもらうなど、地域に能動的に関わっていくような仕組み作りをしていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

一般社団法人LYKKE

https://lykke-life.jp/

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    2024.04.12 更新

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    入居時費用
    10万円
    月額利用料
    14.7万円
    交通 泉北高速鉄道栂・美木多駅よりバス9分、御池台センター(バス停)下車後、徒歩4分 220m
    居住面積 14.9~21㎡

    要支援

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