介護キーマンインタビュー

医療法人近藤内科医院
はるかぜガーデン桂川 御前 泉涌寺 総施設長
外山拓也 さん

「ご利用者様と寄り添う時間を大切に」ICT活用でスタッフの労務効率化追求。

外山拓也さん

法人の概要と、ご自身の経歴を教えて下さい。

近藤内科医院は1996年に徳島県で開業し、2002年よりデイサービスやグループホームなどの介護事業も手掛けています。2017年に京都に進出し、現在は京都市内で介護付有料老人ホーム・グループホーム・小規模多機能型居宅介護事業所の複合施設を1ヵ所、グループホームと小規模多機能の複合施設を2ヵ所運営しています。
 私は理学療法士として病院や介護老人保健施設などで勤務していましたが、3年前に近藤内科医院に入職しました。介護・医療業界でのキャリアは20年以上になります。

法人としての介護の考え方や特徴について教えて下さい。

ICTの活用に力を入れています。これまでに介護記録システム、ロボット掃除機、身体をこすらずに汚れが落ちるシャワーヘッドなどを導入してきました。今後もアシストスーツ、見守りセンサーなどの導入を検討しています。ICTの活用により、スタッフの労務負担が軽減されれば、その分ご利用者様一人ひとりに寄り添う時間を確保できますので、サービス品質が大きく向上します。リーダー会議を毎月行っているのですが「次はどのICTを導入しようか」ということは必ず議題にあがります。

スタッフの教育や研修などの面で力を入れていることを教えて下さい。

まずは介護の専門家としての知識やスキルをしっかりと身に付けることです。介護実務者研修の受講や介護福祉士試験の受験など、スタッフ自身のキャリアアップに関する費用については全額法人で負担しています。こうしたキャリア形成支援の充実などにより離職率は10%を切っています。一度退職した職員が「やはりここがいい」と戻ってくるケースもあります。離職率が低いのはICTの活用により労務負担が少ないというのも理由として考えられます。
 そして「接遇」に力を入れています。どれだけご利用者様と親しくなっても一定の礼儀は必要です。特に京都の方は、同じ人が相手でも、状況や場面に応じて丁寧な言葉と砕けた言葉をきちんと使い分けることが多いです。スタッフに対しても丁寧な声がけをする方が多いので、礼を失することが無いよう日々教育を行っています。

今後力を入れていきたいことは何でしょうか。

グループホームを複数運営していることもあり、認知症の方に関わる機会が多くあります。法人全体として認知症ケアに関する知識やスキルの向上を図っていきます。認知症ケア専門士など、認知症に関わる資格取得なども勧めていきたいと思います。
 また、法人が京都に進出したのは、理事長が京都に強い憧れがあり「自分の最期は京都で過ごしたい」という思いがあったからです。そうした点を考えると、京都で事業所をもう少し増やしていきたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

医療法人近藤内科医院

https://kondo-naika.jp/

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