介護キーマンインタビュー
社会福祉法人京都社会事業財団
ライフ・イン京都 ホーム長
青山薫 さん
38年の知識と経験であらゆる方の受け入れ可能。同一法人運営の総合病院隣接で医療対応も万全。
法人の概要とご自身の経歴を教えて下さい。
1915年に渋沢栄一によって設立された中央慈善協会の京都府支部が前身です。現在は「京都桂病院」などの医療、特別養護老人ホームなどの高齢者介護、障害者福祉、保育園や児童養護施設等の児童福祉の4つの領域で事業展開しています。介護付有料老人ホーム「ライフ・イン京都」は姉妹法人として財団法人京都ライフクリエイト事業団が運営していましたが、2012年に京都社会事業財団に移行しています。
私は、全くの異業種から25年前に清掃スタッフの募集で入職後、介護職員として15年余りの経験を経て、9年前からライフ・イン京都のホーム長を務めています。
ライフ・イン京都の介護の強みなどを教えて下さい。
まず、開設38年という長い歴史のなかで蓄積された豊富な経験や知識があげられます。これまでご入居された方は累計で約1000名にもなり、あらゆる身体状況、病歴、生活歴の方と接してきました。その実績をもとに、どのような方でもご相談に乗り入居条件を満たしておられればお受けいたします。身寄りのない方であっても、成年後見制度や身元保証サービスを活用してご入居いただけます。
次に、医療対応ですが、看護師は総勢30名以上在籍しており、日中は約10名、夜間は原則2名が常駐しています。また、同一法人が運営する525床の京都桂病院がホームの隣にあり、何かあれば夜間でも緊急受診が可能です。病院には脳血管と心臓血管外科の専門医が24時間常駐していますので、脳卒中など高齢者に多い疾患にも素早く対応できます。
終末期の対応については。
これまでご逝去された方の9割近くをご希望に沿ってホームで看取らせていただいております。「看取り」という言葉が一般的でなかった20年以上前から、望む終末期の過ごし方について意思確認を行うなど、その人らしい暮らしを送ってもらうようにしています。
そして、ご逝去された場合はほとんどの方が住み慣れたホーム内でのご葬儀を希望され、職員や他の入居されている方とご一緒に正面玄関からお見送りをさせていただきます。最近はコロナの影響もあって小規模葬・家族葬を選ぶご家族が増えていますが、以前は大規模なご葬儀も館内で行っていました。
さらに、車で15分程の霊園には共同墓所があり、毎月1回、職員と入居されている方でお墓参りに行き、掃除をしてお花を手向けています。
今後、力を入れていきたいことは何でしょうか。
開設38年になりますので、入居されている方が快適に暮らしていただけるよう共用部の改修を順次実施中です。また居室については天井、壁、床を全て剥いで全面改装を行っているのが自慢です。ケアセンターについては2023年度に空調を電気からガスに全面更新し、停電時でも空調が使えるようになり、より災害に強い建物に進化しました。今後も5年から10年のスパンで大規模改修を行っていきます。
入居されている方が帰ってきた時にほっとできるホームを目指してこれからも歩み続けます。
貴重なお話、ありがとうございました。
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