介護キーマンインタビュー

株式会社エースタイル
Welfare城東今福南 管理者
多葉ちさ子 さん

居室の4分の1が2人入居可能。親子同居など多彩なニーズに対応。

多葉ちさ子さん

経歴を教えて下さい。

介護業界での勤務歴は約20年です。7年前にエースタイルに入社し、3年前に「Welfare城東今福南」の管理者となりました。

Welfare城東今福南の特徴を教えて下さい。

2017年10月にオープンした43室のサービス付き高齢者向け住宅です。当社の高齢者住宅の中でもワンフロアの面積が広く確保できたこともあり、2人入居が可能な部屋が全体の4分の1以上の11室と多いのが特徴です。ご夫婦だけで自宅で生活することが困難になったというケースに加えて、どちらか一方だけ先に入居して、将来配偶者も要介護になった場合の同居に備えるなど、様々な入居ニーズに対応できます。親子で入居しているケースもあります。

介護や医療の提供体制はどうなっていますか。

建物には訪問介護事業所を併設しています。また、訪問看護や訪問リハビリテーションも自社で運営しており、日中帯は看護師が常駐しています。このため、現在、胃瘻、インスリンの方が入居しているなど、医療的なケアが必要な方にも対応できます。ご利用者様の平均要介護度は3.8程度です。初めから「受け入れできません」とシャットアウトをするのではなく、どのような状況の方でも、まず「受け入れが可能かどうか」を必ず検討します。

レクリエーションなど利用者の日常生活の様子は。

ホーム内での交流促進を以前から重視しており「食事は可能な限り食堂でとってもらう」「月に1回のレクリエーションの実施」に注力しています。レクリエーションは新型コロナを受けて、食事レクリエーションを減らして体操・運動を増やすなど、内容は多少変化しましたが、開催頻度などはほぼコロナ前に戻りました。今後は、認知症のご利用者様とそうでないご利用者様が一緒に楽しめるレクリエーションを週に1回程度のペースで提供していくことが目標です。

スタッフの教育の面などで力を入れていることを教えて下さい。

食事を可能な限り食堂でとってもらうのは、ご利用者様同士でのコミュニケーションを活発にさせる以外に、ご利用者様とスタッフのコミュニケーションを深めるという狙いがあります。食堂への誘導時はご利用者様と1対1になれる貴重な機会です。その時間を大切に、普段は出来ない会話などを通じて、生活の上での要望などをしっかり聞き取る意識をもってもらいます。
 また、ご利用者様やご家族様に対してはもちろんですが、スタッフ間でも丁寧で正しい言葉を使う意識を徹底させています。例えば、介護の現場では、ついついご利用者様に関して「○○さんは食堂に下ろしておいた」など、物のように扱う言葉を使ってしまいがちです。こうした意識は、実際の接遇などに必ず現れます。言葉遣いから意識を変えていくことが大切と考えており、日々指導しています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社エースタイル

https://a-style55.co.jp/facility/

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