介護キーマンインタビュー

シャローム株式会社
代表取締役
俣木泰和 さん

キリストの精神に基づき運営「心穏やかに暮らす」環境目指す

俣木泰和さん

会社について教えて下さい。

現会長である私の父が1999年に創業しました。介護保険スタートと同時にサービス提供を開始しています。現在堺市北部を中心に「晴れる家」のブランドで住宅型有料老人ホーム5棟を運営するほか、デイサービスや訪問介護などを展開しています。私は2019年9月に社長に就任しました。

ホームやサービスの特徴はなんでしょうか。

社名のシャロームは、ヘブライ語で「社会的にも精神的にも平穏で満たされた状態」という意味です。介護スタッフは人生の最期に出会う人たちです。「シャロームのスタッフに接していると心が穏やかになる」と思われるようなサービスの提供を心がけています。
 社名やホームのブランド名からもわかるように、当社はキリストの精神に基づく運営をしています。私もキリスト教徒です。宗教とは元々死への不安や恐怖を和らげるために生まれたものであり、それに触れることでホームでの生活が穏やかなものになります。とは言ってもご利用者様にこちらから信仰を勧めたりはしません。スタッフも9割は非キリスト教徒です。

キリスト教に由来する何か特別な取組みや行事はありますか。

ご利用者様同士で聖書を読み合い、学ぶ、自主的な活動があります。社内に聖職者(チャプレン)もおり、また教会からのボランティアも来てくれたりしますのでサポートも可能です。また入信を希望する場合には、受洗もできます。実際にホーム入居後に受洗されたご利用者様もいます。

社長になって特に力を入れていることは何でしょうか。

これまではよくも悪くもトップダウン型の組織でした。父が経営理念などを常日頃スタッフに伝え、スタッフはそれに基づき業務を行ってきました。しかし非正規雇用も含めると約700人ものスタッフがいますので、現実的に全員に等しく・正しく理念を浸透させることは不可能です。事実、私と管理職クラスで理念の解釈が全く異なり、現場スタッフが困惑するなどといったことも過去にはありました。また、一方的に理念を浸透させられるだけだと「それを守っていればいい」という思考になり、自分で判断し、動くということができなくなります。そこで、理念を実践の場に落とし込むような少人数制の研修を新たに始めました。これにより、理念の発信源を私一人にするのではなく、社内のあちこちに設けることができます。

その他、新たに取組んだことはありますか。

事業所数が多いこともあり、顔を合わせたこともないスタッフも大勢います。そこで朝礼時のスタッフスピーチを復活させました。朝礼は全事業所をオンラインでつないで行いますが、その時に持ち回りで社員がスピーチを行います。そのスピーチがきっかけになり、離れた事業所間で働くスタッフ同士のコミュニケーションが活発になり、社への帰属意識が増すなどの効果を期待しています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

シャローム株式会社

https://www.kaigo-shalom.co.jp/

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