介護キーマンインタビュー
株式会社1983
一家団蘭あさひ 家長
松村啓介 さん
ご利用者様に個々に役割を業務の手伝いなどで自立支援
経歴について教えて下さい。
介護業界経験は12年になります。以前は今仲代表と同じ高齢者施設で管理者・部下の関係でした。今仲代表に声をかけられ一家団蘭あさひのオープニングスタッフとして勤務しました。2019年9月より家長を務めています。
介護やサービスを提供する上で心がけている点は。
一家団蘭あさひでは、「施設長」「ホーム長」などではなく「家長」という肩書にしています。これはホーム全体が一つの家族であるという考えからです。家族ですから、ご利用者様はお客様であると同時に、それぞれに何らかの役割を持っています。そうした役割をしっかりこなしてもらうことで日常生活を通じて自立支援につなげていくようにしています。
スタッフの仕事を手伝ってもらうにしても、スタッフが働いている姿を見て「何か手伝いましょうか」と言ってくる方もいますし、こちらから「お手伝いをお願いできますか」と声をかける場合もありますので、ご利用者様一人ひとりに異なったアプローチをして、全員が自分の役割を果たせるように工夫しています。
こうした取組みを実現させるためにスタッフに求めることは。
手伝いに関するアプローチ方法にもあるように、ご入居者様一人ひとりの性格や嗜好をよく理解して接するという意識です。
当ホームでは、館内通貨「だん」を貯めれば、スタッフを一定時間専属でつけて保険外サービスを受けることができます。食事に行きたい、買い物に付き合って欲しいなど、サービス内容は自由です。しかし、ご入居者様は、本当は「こういうことをして欲しい」と思っていても、それをなかなか口にはしません。入居時にどれだけ詳しくヒアリングをしたとしても、その段階でわかることには限界があります。入居後にスタッフとの間で信頼関係が構築されていく中で、次第に本音が出てきます。いかにそうした関係を早く築けるかを重視しています。
利用者の本音を引出す工夫のようなものはありますか。
「ご利用者様が喜ぶことであれば何でもやる」という姿勢を明確にすることです。「あれはだめ」「それはできません」と禁止事項ばかりでは、「何かやりたいことはありますか」と聞いても「どうせだめだろう」と何も言わなくなります。もちろん、行うにはリスクを伴うものもあります。しかし「リスクがあるからやらない」のではく、生じるリスクを把握、分析し、対策を立て行うという思考の転換が必要なのではないでしょうか。
今後、取り組んでいきたいことは。
ご利用者様に、ホームの運営そのものにも関与してもらうような仕組みを構築できないかと考えています。例えば、お菓子や日用品を販売している館内売店でどのような商品を仕入れるかを考えたり、週に1回実施している映画鑑賞会で上映する映画を決めたり、などです。
貴重なお話、ありがとうございました。
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