介護キーマンインタビュー

株式会社スマイルライフ
シャンテ南吹田訪問介護事業所 管理者
尾方法子 さん

「雰囲気の良さ」が最大の自慢自転車1時間半通勤のスタッフも

尾方法子さん

経歴について教えて下さい。

介護業界でのキャリアは17年になります。以前勤務していた会社と、中谷社長が起業前に勤務していた会社とで付き合いがありました。中谷社長が起業する際に、退職していた私に「一緒にやらないか」と声をかけてもらい入社しました。現在「シャンテ南吹田」に併設されている訪問介護事業所の管理者をしています。

ケアを提供する上で心がけている点は何でしょうか。

会社として生活リハビリテーションに力をいれています。そのためには、自分で歩くなど、ご入居者様が自分の意思で行動し、私たちはそれを見守るという姿勢が求められます。スタッフが車椅子を押したり、付き添ってあげたりすれば時間もかかりませんし、安全です。しかし、それは自立支援には繋がりません。
「いくらスタッフが24時間常駐していても、24時間常に見ているわけにはいかない。転倒などが起こることは防げない」という点と「『転倒が怖いから歩かせない」などということはしない」という点は見学時などにご本人とご家族にはしっかり伝えます。実際にそれで入居を取り止めたケースはありません。

その人に合わせた暮らしにも注力していますね。

シャンテ南吹田には、雑誌に「100歳の美魔女」と紹介されたご入居者様がいます。毎日きちんとメイクをし、常にスカーフを首に巻くなどお洒落に余念がありません。「ケアの効率性」だけを考えたらメイクもスカーフもしていない方がいいのですが、お洒落が本人の生きがいとなっていますので、自由に楽しんでもらっています。目先の業務効率などにとらわれず「その人のためには何をするのがベストか」を常に追求しています。

スタッフに対してはいかがでしょうか。

「笑顔あふれる職場」を追及しており、そのためには「なるべくNGを設けない」ことにしています。NGが多いと結果的に会話が減り、職場の雰囲気も悪くなります。このように確かに自由な社風ですが、決して「緩い」というわけではありません。例えばケアの手順などはかなり細かくマニュアル化しています。マニュアル化すれば仮にスタッフがその通りに仕事をしていない場合にもすぐにわかります。全員がマニュアルを遵守することでスタッフごとの仕事量に不公平が生じないようにしています。
 また、必要であれば、ご利用者様にはフランクな言葉遣いをすることも認めていますが、ご利用者様、スタッフ同士、外部の方に対しての挨拶は徹底させています。きちんとした元気な挨拶は雰囲気を良くし、結果的に笑顔を生み出します。

そうした挨拶の効果は。

シャンテ南吹田では、スタッフからの紹介で働き始めたという人が何人もいます。雰囲気の良さを魅力に感じて「知人に勧めたい」と思うスタッフが多いからでしょう。また実際に職場見学をして「絶対にここで働きたい」と、尼崎市から片道1時間半かけて自転車で通ってくるスタッフもいます。

貴重なお話、ありがとうございました。

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