介護キーマンインタビュー

株式会社スマイルライフ
代表取締役
中谷喜則 さん

「笑顔で暮らせる場所」追及スタッフの自由な発想尊重

中谷喜則さん

ご自身の経歴や会社について教えて下さい。

以前、別の業界で働いていたとき、社員がある日突然難病にかかり車椅子生活になってしまいました。そのときに「こうした人たちを支える仕事はできないか」と考え、15年前にヘルパー2級の資格をとり介護の現場で働き始めました。独立したのは2013年です。現在、吹田市で31戸のサービス付き高齢者向け住宅「シャンテ南吹田」を、高槻市で40戸の住宅型有料老人ホーム「シャンテ高槻」を運営しています。

経営で心がけている点は。

車椅子生活になった社員を見舞いに行ったとき、病院内の車椅子の人達が笑顔だったことが非常に印象に残りました。「要介護になっても笑顔で暮らせる場所」を提供することに力を入れています。

具体的にはどのようなことがあげられますか。

ある日、スタッフが雑談していました。業務中にご利用者様から見える場所での雑談は、本来は好ましいことではありません。しかし、その雑談を聞いていたご利用者様は「あの人たちの会話を聞いているのは楽しい」と言いました。程度問題ですが、ご利用者様が楽しんでいるのであれば雑談もどんどんするべきと思っています。
 また、他の高齢者施設では、ご利用様は「〇〇様」と呼ぶようにルール化しているところもありますが、当社では「ご本人が呼ばれたいように呼ぶ」ことにしています。実際に、ご本人、ご家族の要望で「下の名前+ちゃん」で呼ぶこともありました。

あまり、ルールや規則はないのですか。

高齢者住宅は集団生活の場ですので、ルールや規制はあります。それらがある以上、全員に100%満足する生活の提供はできません。そうした中でも何か一つでも「ここで過ごせてよかった」と思ってもらえるように心がけています。例えば、中にはイベントが嫌いなご入居者様もいるでしょう。しかし1人でも「楽しい」と思うのなら行うべきです。そうしたイベントを数多く行えば、それだけ「楽しい」と感じる人が増えていきます。

スタッフには何を求めていますか。

スタッフには、やりたいことはなるべく自由にやらせています。例えば「シャンテ南吹田」は館内のあちこちに花や植木がありますが、花好きなスタッフが置いたものです。スタッフには介護の知識や技術はもちろんですが「自分の好きなことや得意分野を活かして、職場やご入居者様のために何かできないか」を意識してもらいたいと思います。自分に得意分野がない場合は「知人に○○の分野のプロがいる」でも構いません。そうして出てきたアイデアを実現するためには、シフトを調整して準備時間を確保するなど、社としてバックアップしています。

今後の事業展開は。

2021年に豊中市で住宅型有料老人ホームを開設します。ここでは地域の方々との交流に積極的に取組くむ考えです。1階にはフリースペースを設けますし、ホームの前には広場も作られます。これらを利用して、地域に開かれたイベントなどを行いたいと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

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