介護キーマンインタビュー

株式会社メディプラン
代表取締役
藤田 敏 さん

個別リハビリテーションに注力評価制度改革でやる気引き出す

藤田 敏さん

会社やご自身の経歴について教えて下さい。

調剤薬局事業として1988年に設立しました。2004年に寝屋川に介護付有料老人ホームを開設し、高齢者住宅事業に参入しました。現在「ケア・キューブ」「ソレイユ」のブランドで7棟を運営しています。私は会社設立当初からのメンバーで、2年前に社長に就任しました。

ケアやサービスの面で他社とどのような差別化を図っていますか。

これまでは「医療・看護の充実」などでアピールしていましたが、最近はここの部分を強化する高齢者住宅も多く、差別化ポイントとしてはインパクトが少なくなっています。そこで、個別リハビリテーションに力を入れています。運営する高齢者住宅にはリハビリ特化型デイサービスを併設しているところもあります。しかし高齢者住宅のご利用者様は、一般的なリハビリ特化型デイの利用者に比べると要介護度が高く、デイで集団・半日形式のリハを受けるのは難しいケースも少なくありません。そこで、住宅に併設する訪問看護事業所から理学療法士が訪問して個別リハを行う取組みを一部で開始しています。

スタッフ教育の面で心がけていることは。

私が社長に就任して取り組んだのが、人事評価制度の見直しです。これまでは評価の基準やそれに対する処遇が不明確でしたので、そこに明確な基準を設けました。これによりスタッフは「自分は何をすれば次のステップに進めるか、目指す給与をもらえるか」がわかるようになりました。逆に、これまでと違い給与が下がるケースもでてきました。それに基づき積極的に、自分で考えて行動することを求めています。また。コストや売上に関する意識を持ってもらいたいと思います。「今、自分が行っていることが、会社にどの程度の売上げ・利益をもたらすのか」を意識すれば、自然に思考や行動も変わって来るでしょう。
 例えば、高齢者住宅では冬になると入院などで入居率が低下することが一般的です。それを「そういう季節だから仕方ない」と考えるのではなく、「どうすれば入院を減らせるのか」など、問題を分析して解決に向けて行動する思考が重要だと考えています。

採用に関して重視している点は。

絶対に必要なのは「やる気」です。資格やスキルなどは後からついてきます。また、スーパーマンは求めていません。何か一つでも社に貢献できる点があればいいと思っています。

今後、社として取り組んでいきたいことは。

障害者ケアです。「ケア・キューブ高柳」では精神などに障害をもった40代・50代の方の受入れ実績があり、行政からも受入れに関する相談が寄せられています。今後も受入れを進め、将来的には専門のユニットなどを作れればと考えています。
 また、ベトナム人や中国人などの外国人スタッフが現在約30人おりますが、非常に優秀です。今後も採用に力を入れていきます。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社メディプラン

https://www.mediplan.jp/

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