介護キーマンインタビュー
株式会社セーフセクション
代表取締役
安部諒一 さん
食事と室内環境と医療体制にこだわり開業2年目より新卒採用
会社について教えて下さい。
2009年に設立し、翌年東大阪市に52戸の住宅型有料老人ホーム「musubi」を開設しました。現在は、これに加え28戸のサービス付き高齢者向け住宅「musubiまちの家」も運営しています。併設している訪問介護、24時間常駐の訪問看護、訪問リハビリ、クリニックなどは住宅のご利用者様だけでなく、広く地域の方々へもサービスを提供しています。
高齢者住宅で他社との差別化を図っている点は何ですか。
いくらいい介護や医療が提供されていても、居心地が悪かったら誰もそこで過ごそうとは思いません。高齢者住宅は長い期間そこで過ごす「住まい」です。当社では「暮らし」の質を追求しています。具体的には、食事やインテリアなどの室内空間の充実です。
その他にはどのような工夫をしていますか。
医療体制の充実です。高齢者住宅ではクリニックと看護師24時間常駐の訪問看護を併設しておりますので癌の末期や気管切開、中心静脈など医療依存度が高い入居者様であっても本人様やご家族様が望めば最後まで生活できる環境を整えております。最後は病院ではなく、何年も生活してきた高齢者住宅で生活したいと望まれる入居者様は少なくありませんのでそのような高齢者住宅が地域で果たす役割は大きいと考えております。
経営に際して心がけていることは。
「従業員満足度」「顧客満足度」「収益」の3つのバランスを重視します。一般的に介護事業者は顧客満足度には力を入れますが、収益は軽視しがちです。しかし、しっかりと収益がでる企業体質でなければ、従業員満足度も下がり、従業員のモチベーションが下がればサービス品質も低下します。当社ではホーム長など管理職には予算を与え、その予算内で求められている収益をあげるように徹底させるなど経営意識を持たせるようにしています。
スタッフ採用に際してのこだわりは。
事業開始の翌年より新卒学生を採用しています。高齢者住宅を1棟しか運営していない実質2年目の介護事業者が新卒採用をするのは非常に珍しいと思います。新卒採用は14年まで続け、一時中断しましたが19年より再び行っています。
新卒採用に力を入れる理由は。
新卒は中途に比べて採用する側に求められるノウハウ・スキルが高いです。新卒を採用することで、会社全体の採用・人材育成に関するスキルが上がります。また社内に若いスタッフがいないと、中途入社希望者も若い人が少なくなり、結果的にスタッフの年齢バランスが悪くなります。また、新卒の場合は親の意見が就職に大きく影響します。当社のように小さく、若い企業だと親が「ブラック企業なのでは」と心配したりします。そうした不安を払拭するために、健康経営優良法人の認定を得たり、と企業の質も大きく向上します。
今後の事業展開は。
高齢者住宅については、新設は考えていません。今後は地盤としている東大阪市北西部でのサービスの厚みを増し、地域の方が自分の望む暮らしをできるようにしていきたいと考えています。看護小規模多機能型居宅介護や障害者向けサービスなどを新たに手がけられればと思います。
貴重なお話、ありがとうございました。
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