介護キーマンインタビュー
社会福祉法人ジー・ケー社会貢献会
グルメ杵屋社会貢献大領の家 所長
中瀬亨 さん
ご入居者様には生きがいを感じられる生活を。定員19人に対し65人待機の人気ホーム。
経歴を教えて下さい。
1995年に新卒でグルメ杵屋に入社し、一貫してレストランの運営に携わってきました。昨年4月に社会福祉法人ジー・ケー社会貢献会に転籍となり、「大領の家」の所長に就任しました。
レストラン運営に長く携わってきた経験は、介護事業にどう活かされていますか。
レストランは、原価率をいかにコントロールし、食品ロスをいかに減らし、スタッフをいかに効率的に配置するかなどといったコストマネジメントが非常に重要となります。そうしたノウハウを介護事業でも活用できるのは大きいと思います。
「大領の家」の特徴はなんでしょうか。
建物の1階がデイサービス、2階・3階は特定施設、4階・5階がサービス付き高齢者向け住宅の複合施設です。特定施設のご利用者様の中には、入居後に機能訓練などにしっかり取り組んだ結果、要介護度が改善し、サ高住に移った方もいます。また、心身機能が変化した場合には、サ高住から特定施設に、さらには運営する特別養護老人ホーム「グルメ杵屋社会貢献の家」に移り住むことができますので、どのような状態になっても住み慣れた地域で生活ができます。
また、サービス面では、ご利用者の方にはホーム内で食器洗いや食事の配膳・下膳など身体の状況に合わせた無理のない範囲で仕事をしてもらっています。他の人の役に立つことで、生きがいなどを感じていただければと思います。
こうした特徴が評判となり、非常に人気のホームとなっています。例えば、サ高住の定員は19人ですが、現在65人が待機しています。
スタッフの採用、教育などの面で心がけている点はなんですか。
介護現場のスタッフは多忙なこともあり、どうしても目の前の業務をこなすことだけに目が行きがちです。しかし、もっと長期的な視野に立ち、目的意識を持って仕事をして欲しいと考えています。例えば、単に介助やレクリエーションを行うのではなく「何のために行うのか」「どのような結果を追求するのか」などを考えてもらいたいと思います。
今後については、レストラン事業では、スタッフの役職やスキルなどに応じた役割・処遇などがある程度確立されていますが、当法人ではまだそこが完全ではありません。今後、レストラン事業などの例を元に、キャリアパス制度を確立していきたいと考えています。
介護業界で働く人は、1人ひとりが「理想の介護像」などの確固たる考えを持っています。その分、法人の理念や方針などが全体に行きわたりにくいという難点もあると感じています。スタッフ個々の考え方を尊重し、それを活かしながら、いかに法人全体として一つにまとまった動きがスピーディにできるかが課題だと考えています。それを実現するためにも、スタッフ1人ひとりとの対話を今以上に進めていきたいと思います。
貴重なお話、ありがとうございました。
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交通 JR阪和線 鶴ヶ丘駅 徒歩約12分 900m
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要介護
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