介護キーマンインタビュー

株式会社E.Tライフケア
フォーユー 堺深阪 施設長・堺東湊 施設長
狩野良太・松原稔 さん

「できることを奪わない」がモットー。福祉ネイルが入居者に好評。

狩野良太・松原稔さん

経歴を教えて下さい。

松原 社会福祉法人で勤務後、4年前に入社しました。堺深阪の施設長などを経て2年前に堺東湊の施設長に就任しました。介護業界でのキャリアは16年になります。
 狩野 医療法人で5年、社会福祉法人で8年、理学療法士として勤務していました。また社外でスポーツを通じた介護人材の定着やイメージアップを図るために社団法人を運営しています。昨年4月に入社し、同年7月に堺深阪の施設長に就任しました。

2棟の有料老人ホームの特徴はなんでしょうか。

松原 ご利用者様にはなるべく自分の生活スタイルに合わせた暮らしをしてもらうようにしています。介護現場ではスタッフのタイムスケジュールにあわせてご利用者様が生活するということが少なくありません。当社ではレクリエーションへの参加なども、自主性に任せています。また、個別の希望があれば、保険外のサービスでそれを叶えるようにしています。例えば、堺東湊のある男性ご利用者様ですが、「○○さんと食事がしたい」とその都度違うスタッフを指名して外食に行くことを希望します。前もって要望が出ていればシフトを調整して対応しています。
 狩野 当社オリジナルのサービスとしては4年前から行っている「美的プロジェクト」があります。それぞれのホームで介護予防体操とアロマハンドマッサージ・福祉ネイル、小物づくりをセットにしたレクリエーションを週に2回ずつ行っています。福祉ネイルとアロマハンドマッサージは月に1回までは無料で受けることができます。

スタッフに求めていることは何でしょうか。

松原 「失敗してはいけない」と思うあまり、新しいことにチャレンジしない傾向が強いように感じます。何もしないよりは、仮に失敗しても実行に移した方がずっといいのではないでしょうか。失敗したら「次に失敗しないためにはどうしたらいいか」を考えれば良いと思います。業務改善などに繋がる提案なども「どうせ却下されるかもしれない」などと考えるのではなく、積極的に提案できる風通しの良い職場環境を目指しています。
 狩野 ご利用者様から何か依頼された際、「今は忙しいから後で聞きますね。」と曖昧な返事をしてしまい、後々に苦情となることがあります。利用者様からすると役職のある無しは関係ありません。一人ひとりが介護の専門職として自分の言葉と行動に責任をもって、対応することが大切であると伝えています。
 松原 「できることを奪わない」という考え方を基本としています。例えば着替えなどはスタッフがやった方が早くきれいにできることもあるかもしれません。しかしながら、その少しの時間を大切にし、ご利用者様自身ができる動きを待つことで自立支援に繋がります。
 狩野 目先の楽さや業務効率ばかりを考えて行動するのでは無く、そもそも私たち介護職として求められる仕事を正しく理解し、行動することが求められるのではないでしょうか。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社E.Tライフケア

https://etlc-higashiminato.com/

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