介護キーマンインタビュー

株式会社ライフケア
エリアマネージャー
辻本貴好 さん

「挨拶」と「清掃」を徹底。1日2時間を「清掃優先タイム」に。

辻本貴好さん

経歴を教えて下さい。

介護業界でのキャリアは8年になります。アパレル業界から業界の将来性を感じて民間介護会社に転職しました。2年前よりライフケアグループで働いています。当時私は34歳、社長は33歳でした。自分と同じ若い世代が動かしている会社、ということに魅力を感じました。

会社の特徴はなんでしょうか。

「挨拶の徹底」です。介護をはじめとするサービス業では当たり前のことですが、「従業員全員がしっかり挨拶できる」という企業は実際にはそれほど多くないと思います。「恥ずかしい」などといった理由で挨拶をしないスタッフがいないよう、場合によっては個人的に何度でも指導します。当社の高齢者住宅へ入居を決めた理由として「挨拶をはじめとするスタッフの接遇のよさ」をあげるご利用者様やそのご家族も多いです。

挨拶の徹底の上で、特に工夫している点などはありますか。

スタッフ向けの教育・研修は自社でマニュアルなどを作成して実施しています。外部のマナー講師ですと、高級ホテルやデパートのような言葉遣いになってしまいがちです。高齢者住宅は日常生活の場ですから、そうした非日常空間とは異なる言葉遣いや雰囲気づくりが重要であると考えています。
また、ホテルやデパートと異なり、介護の現場ではスタッフとご利用者様の関係は長期的なものになります。関係が長くなるとどうしても「馴れ合い」になり、言葉遣いもくだけてしまいがちです。「仮にくだけた言葉遣いでも、両者の間に信頼関係があるならいいだろう」という声もあります。しかし、スタッフの言葉は、たまたまそのとき施設に来ていたご家族や取引先などが聞いている可能性があります。「あの施設のスタッフは、言葉遣いがよくない」という印象を持たれないためにも、常に緊張感を持って接することが大事です。

他に、会社として取り組んでいることは。

「清掃」です。清掃とは建物や備品を丁寧に扱おうという気持ちの表れです。物を丁寧に扱えない人が、人を大事に扱えるとは思えません。「清掃の質=介護サービスの質」であると思っています。
 当社には、清掃専門のスタッフはいませんし、外部の清掃業者も使っていませんので、日常清掃は介護スタッフの役目になります。しかし介護スタッフは多忙なため、ともすると「時間がない」と清掃を後回しにしがちです。そこで比較的介護業務が少ない毎日19時~21時を清掃に注力する時間としています。

今後取り組みたいことなどはありますか。

新型コロナウイルス感染が落ち着いてからですが、ご利用者様に対しては、もっと外出の機会を設けるようにしたいと思います。近所への外出レクリエーションは行っていますが、日帰り旅行など遠くへはなかなか行く時間を捻出できません。一方で、スタッフに対しては、交流する機会をもっと設けたいと思います。スポーツイベントなどを実施できたらと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ライフケア

https://lifecare-ikkyu.net/

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