介護キーマンインタビュー

株式会社メディカルシード
善幸苑鶴見 所長
濱 沙織 さん

スタッフの笑顔はご利用者様にも伝わる毎日の挨拶徹底で職場を明るい雰囲気に。

濱 沙織さん

経歴について教えて下さい。

10年前にサービス業からメディカルシードに転職しました。メディカルシードには友人が勤めており勧められました。5年前に別の高齢者住宅の所長となり、2019年12月より善幸苑鶴見の所長を務めています。

善幸苑鶴見について教えてください。

2019年2月にオープンした定員30室・32人のサービス付き高齢者向け住宅です。現在のご利用者様は30人です。開設してまだ間もないこともあり、当社の運営する高齢者住宅の中でも要介護1、2などの比較的軽度の方の割合が多いのが特徴です。そのため「自分でできることはなるべくしてもらう」ということを心がけ、自立を促すことに力を入れていることが特徴です。

ホームの取り組みで何か特徴的なことはありますか。

自立支援につながるよう、鯉のぼりなどの大きな作品を皆で協力して作るようなイベントを月に1回行っています。2020年7月は、アイスクリームのトッピングをご利用者様自身に行ってもらうイベントを行いました。

スタッフの教育・指導を行う上で心がけている点は何でしょうか。

「とにかく楽しく仕事をして欲しい」ということを求めています。スタッフは笑顔でいれば、その笑顔は自然にご利用者様にも伝わり、ホーム全体が笑顔になります。逆にスタッフのいら立ち、焦り、自信のなさなどは、隠そうとしていても自然にご利用者様に伝わります。すると、ご利用者様は、何かスタッフに頼みたい、相談したいと思うことがあっても「忙しそうだから」「今、声をかけたら悪いから」などと遠慮してしまい、結果的に満足いくサービスを受けることが出来なくなってしまいます。

スタッフが笑顔になるために心がけている点は。

2つあります。まずは「挨拶の徹底」です。私は前の高齢者住宅の所長のときから、毎日スタッフの出勤時・退勤時に一人ひとりに挨拶をしてきました。挨拶を毎日すれば、スタッフの心身のちょっとした変化にも気づきます。当初はこちらからの挨拶に返さない人もいましたが、こちらから毎日声をかけていればいつの間にか自然に挨拶をするようになります。職場内で自然に挨拶が飛び交うようになれば、新しく入ったスタッフも挨拶を通じて短時間で職場に馴染めます。

もうひとつは何でしょうか。

「各人が自分のスケジュールをしっかり把握し、それに従って行動する」ということです。例えばケアプランで決められた時間を5分オーバーしてケアしたとしたら、1日の中でそれが積み重なり、結果的に自分の業務がパンクしています。ご利用者様の依頼で特別な対応をしなくてはならないなどの場合には、他のスタッフに気軽にサポートをしてもらうことが必要です。「今、依頼できるスタッフは誰か」を判断するためには、全員がそれぞれのスケジュールを把握し共有しておくことはもちろん、そのスケジュールがきちんと守られていることが前提になります。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社メディカルシード

http://medicalseed.jp/

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