介護キーマンインタビュー

日本福祉サービス株式会社
さくらヴィラ池田 施設長
今村早和華 さん

新卒入社2年目で施設長就任。後進の学生たちに夢や希望を。

今村早和華さん

経歴を教えて下さい。

大学では福祉を専攻しており、2019年4月に新卒で入社しました。就職イベントなどで社長が介護業界や自分の会社の目指すべき将来像などについて熱心に語っているのを魅力に感じて入社を決めました。2020年4月に「さくらヴィラ池田」の施設長に就任しました。

新卒入社後1年での施設長就任とはずいぶん早いですね。

社長は、「飲食チェーンやサービス業など他業界では新卒入社2～3年で店長になるのは珍しいことではない。それに比べ介護業界は時間がかかりすぎる」と考えており、他業界並みのスピードで現場トップを育成する計画を進めていました。「高齢者住宅の施設長に最も必要な業務はスタッフのマネジメント。それ以外の部分は本部のスタッフなどでフォローすればいい」「現場のスタッフが求めている管理者像はどれだけ現場のスタッフや入居者に寄り添えるか」という社の考えのもと、私は入社以来ケアの現場に入りながら、スタッフとケアのあり方などについての対話を徹底的に行って来ました。「施設長はスタッフ全員のことをよく理解している。気軽にコミュニケーションが図れる」ということがスタッフにとっても安心感につながるため、私が施設長に就任することを発表したときも現場のスタッフは「あなたなら大歓迎です。みんなで応援します」と言ってくれました。
施設長就任後も、それまでと変わらずスタッフとの関わりを変わらず持つことを第一にし、部下にも同じように対応する事の大切さを伝えています。結果、スタッフが皆「働きやすい」「みんなでこういう事をしていきたい」と前向きに仕事をしてくれています。

「さくらヴィラ池田」について教えて下さい。

2019年4月オープンのサービス付き高齢者向け住宅で定員は33人です。池田に限らず、さくらヴィラ全体の特徴として「入居の相談・希望があったら、どのような方であっても、まず『受け入れることが可能かどうか』考える」という姿勢があります。医療的ケアが必要、ご本人に強い介護拒否があるなどの理由で、他の高齢者住宅で入居を断られた方でも、可能な限り受け入れられる方法を検討します。過去には緊急を要する事情がある方で、入居の相談があったその日にまずは受け入れを行い、入居契約は後日行ったというケースもありました。
　そして、こうした姿勢については、地域のケアマネジャー様やソーシャルワーカー様にも積極的に伝えるようにしています。そのことが結果的にさくらヴィラの一番の宣伝活動になると思っています。

今後の目標などを教えて下さい。

大学が福祉専攻だったので同級生の多くは介護・福祉業界に就職しましたが、1年半も経たずに退職している人が大勢います。せっかく介護に興味を持ち大学に進み、そこで専門的な知識や技能を学んで就職したのに非常に残念です。夢や希望をもって就職した新卒学生が、介護業界で働くということに希望を持てるような社会にしていきたいと考えています。当社では2019年以降新卒学生の採用活動を行っており、私もそこに携わっています。入社1年で施設長になったという自身の経験を語ったりすることが、1人でも多くの学生に夢や希望を与え、介護の道に進む手助けになればうれしいです。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

日本福祉サービス株式会社

http://www.nf-s.co.jp/

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