介護キーマンインタビュー

総合ケア株式会社
そうごうケアホーム寝屋川公園施設長
篠原美佐緒 さん

「できることは自分で」がケアの基本姿勢。スタッフには「変化に気づく力」を。

篠原美佐緒さん

経歴を教えて下さい。

医療・介護業界でのキャリアは17年になります。民間介護事業者で11年働き、管理者も勤めていましたが、2020年7月に総合ケアに転職しました。スタッフ一人ひとりが業務に対して熱心に取り組む姿勢に魅力を感じたことが入社の大きな動機になりました。入社と同時に「そうごうケアホーム寝屋川公園」の施設長に就任しました。

ホームについて教えて下さい。

2015年に開設した50室の住宅型有料老人ホームです。現在の入居者は44名です。ホームの目の前にスーパーマーケットとホームセンターがあり、生活利便性が高いのが特徴です。また市民の憩いの場である寝屋川公園もホームのすぐ近くにあります。ご利用者様の中には、お一人でスーパーマーケットに買い物に行ったり、寝屋川公園を散歩したりする方もいます。

ケアやサービスの提供に対する考え方は。

「自立支援」の考えを重視しています。「ご利用者様が自分でできることは自分でやってもらう」を基本的な姿勢とし、私たちが必要以上に手を出したりしないようにしています。しかし「どの程度まで自分でできるか」はご利用者様一人ひとりで違いますし、同じご利用者様でもその日の体調などにより違います。そのため、「○○は自分でしてもらうが、△△はサポートする」といった画一的なルールを設けるのではなく、そのときそのときでスタッフが判断し、適切に行動する必要があります。その判断がしっかりとできることが介護のプロであると思っています。

スタッフ教育に対する考え方を教えて下さい。

何より「ご利用者様をよく知る」ことを意識してもらいたいと思います。「何が好きなのか」「ホームでどのような生活を送りたいと思っているのか」などを把握することが、ご利用者様の満足度向上につながります。しかし、こうしたことは、ご利用者様に直接聞いてもなかなか本心を語ってくれませんし、そもそも自分の意思を示すのが難しい方もいます。ですから、スタッフがご利用者様一人ひとりの日々の様子に目を配り、何気ない言動や動作に含まれたメッセージを見逃さずに気づくことが重要です。こうしたノウハウは、マニュアル化できるものでもありません。実践できているスタッフの様子を観察したり真似をしたりするなどして、個々に学んでいく姿勢を求めています。

施設長に就任して間もないですが、今後こうしたホームにしてきたい、などといった目標はありますか。

スタッフどうしが密にコミュニケーションを取り、誰もが遠慮なく活発に意見交換ができる雰囲気のホームを作り上げていきたいと考えています。スタッフは多忙なこともあり、現状では難しい面もありますが、日々の業務見直しや工夫などを図ることで、1日5分でも10分でも対話できる時間を作っていきたいと思います

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

総合ケア株式会社

https://www.sogo-care.co.jp/

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