介護キーマンインタビュー

株式会社 笑和
笑和Life寝屋川 施設長
鈴木貴大 さん

ホーム内でご利用者様がアルバイト。「誰かの役に立つ」ことで生きがい創出。

鈴木貴大さん

経歴を教えて下さい。

もともとは介護とは全く無縁の仕事をしていました。私の父と社長の大島が知り合いで、父の勧めもあり10年前に笑和に入社しました。デイサービスの管理者、統括責任者を経て、2020年9月に当社初の高齢者住宅である笑和Life寝屋川の施設長に就任しました。

異業種から介護の仕事に転じて、どのような点に魅力を感じていますか。

認知症で短期記憶障害があるご利用者様でも、毎日接しているうちに名前を憶えてもらえるなど、自分の行動が結果として現れることに魅力を感じています。ご利用者様それぞれで接し方やその結果が違います。それが私たちにとっても大きな刺激になりますし、やりがいを感じています。

「笑和Life寝屋川」について教えて下さい。

31室・定員33人の住宅型有料老人ホームです。特徴としては、まず食事に拘りました。自社の専門スタッフが食材の購入からホーム内キッチンでの調理まで担当しますので、いつでも作り立てを提供できますし、食事に関する細かいニーズにも応じられます。
 また、このほかの特色としては、ご利用者様にホーム内での仕事を手伝ってもらい、それに応じてポイントを付与し、衣料品などと交換できる制度を設けています

その制度について詳しく教えて下さい。

「洗濯物をたたむ」「掃除の手伝い」など、1日30分程度のアルバイトを1日5つほど用意し、ご利用者様には好きなものを選んでいただきます。その日の気分や体調に応じて、どのアルバイトをしてもいいですし、アルバイト自体をしなくても構いません。現在10名のご利用者様のうち、3名がアルバイトをしています。
 アルバイトをした回数に応じてポイントが付与され、ポイントが貯まるとカタログ通販で衣料品や日用品、食糧品などと交換できます。今後はポイントの活用方法を増やしていく予定です。

なぜ、こうした取り組みを行っているのですか。

高齢になっても、介護が必要な状況になっても「誰かの役に立つ」ことが本人のやる気を引き出し、生きがいをつくることになります。実際に「ポイントが欲しいのだけれど、私は何をしたらいいの?」といった質問がご利用者様からでるなど、積極性な姿勢がみられます。

スタッフ教育の面で心がけていること、スタッフに求めることなどを教えて下さい。

スタッフには「とにかく楽しく働いて欲しい」と伝えています。そのために私自身が「私はホーム長だ」の皆の上に立つのではなく、スタッフが話しかけやすい態度で接するように心がけ、些細な悩み事や不安でも相談できる環境を整えています。そのためか、ホームだけでなく、他事業所のスタッフからも、プライベートな悩み・相談まで私に寄せられるようになりました。この様にスタッフが悩みや不安を解消できる環境を整えることが、結果として笑顔が多い職場になり、ご利用者様やご家族の安心感・信頼感の向上につながると実感しています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社 笑和

http://syouwa-raku.co.jp/

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