介護キーマンインタビュー

株式会社ケア21
プレザンメゾン宝塚山本 施設長
古迫健太 さん

丁寧・穏やかな接遇を徹底。スタッフには「挑戦する姿勢」を。

古迫健太さん

経歴を教えて下さい。

コンビニエンスストア業界で10年間勤務し、6年前にケア21に転職しました。祖母が在宅で訪問介護サービスを利用しており、私自身も介護の手伝いをしていたことで、介護サービスの必要性や将来性を実感したことが大きな理由です。2020年3月に、新規開設した介護付有料老人ホーム「プレザンメゾン宝塚山本」の施設長に就任しました。施設長として勤務するのは3棟目になります。

「プレザンメゾン宝塚山本」について教えて下さい。

阪急山本駅に程近い住宅街にある定員50名のホームです。8月半ばの時点で40名のご入居者様がいます。新型コロナウイルスの感染拡大でオープン後に十分な営業活動を行えなかったことを考えれば、入居は順調だと思います。

好調の原因として考えられることは何でしょうか。

閑静な住宅街にあり騒々しくないという周辺環境、生活リハビリテーションによる機能訓練の実施など、いくつかの要因はあるかと思いますが、個人的にはスタッフの接遇に力を入れてきたことが大きいと思います。
以前に施設長をしていたホームは大阪の庶民的なエリアにありましたので、ご入居者様もフランクな雰囲気を好む傾向がありましたが、当ホームでは地域性を考え、丁寧に、穏やかに接することを徹底しています。フランクな対応を一概に否定はしませんが、「スタッフとご入居者様」という立場の違いはきちんとわきまえる必要があります。それが徹底されていないと、スタッフの個人的な感情や気分が前面に出てしまうことがあり、サービス品質を一定に保つことが難しくなります。

スタッフ教育の面で心がけている点はありますか。

「ポジティブな思考を持ってほしい」ということです。もちろんご入居者様の安心・安全が最優先ですが、リスクばかりを考え、新しいことに挑戦する気持ちを失っているスタッフが少なくないと実感しています。「できない」と否定的に考えるのではなく「どうやったらできるか」を考えるようになって欲しいと思います。
 また、介護サービスは、私が以前勤務していたコンビニのように、スタッフの目の前をお金が行き交うことがありません。そのため、スタッフには「目の前のご入居者様は、お金を払っている『お客様』」という意識があまりありません。また「会社が存続・発展するためにはお金が必要」という意識も希薄だと思います。こうした点をきちんと意識してもらうことで、スタッフには「自分はご入居者様や会社のために、何をするべきなのか」が自然に見えてくると思います。

今後のホーム運営などでの目標は。

新型コロナの問題もあり、開設以来大きなイベントやレクリエーションが実施できず、「ご入居者様に楽しいと思っていただけているか」という気持ちでいます。様々な制約はありますが、今後は可能な範囲でご入居者様の笑顔につながるような取り組みを行っていきたいと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ケア21

https://www.care21.co.jp/

介護キーマンインタビューTOP

関連施設