介護キーマンインタビュー

株式会社ピース・ライフ
エナジー青山 施設長
廣田晃子 さん

年に1回ご利用者様の希望でレク実施。1時間500円でスタッフが外出同行も。

廣田晃子さん

経歴などを教えて下さい。

介護業界でのキャリアは17年になります。中学生の頃から両親と一緒に祖父母を在宅で介護して看取りまで行った経験がありますので、介護業界で働くことに特にハードルは感じませんでした。5年前より「エナジー青山」の施設長を務めています。

「エナジー青山」について教えて下さい。

八尾市にある29室の介護付有料老人ホームです。以前は地元の病院グループが運営していましたが、3年前にピース・ライフが運営を承継しています。日中は看護師が常駐しています。夜間はオンコールですが、看護師が皆ホームの近所に住んでおり、コールが鳴ればすぐに駆け付けられるため、医療的ケアが必要な方やターミナル期の方の受け入れも可能です。

ホームの特徴やセールスポイントは何ですか。

ピース・ライフが運営するようになってからは特に「自宅のような暮らし」の実現に力を入れています。例えば、前法人が運営していたときには、ご利用者様の喫煙は禁止していました。しかし、今は、喫煙者のご入居に際しては「タバコとライターはスタッフが事務所で管理する」「喫煙はスタッフ立ち合いの元で」というルールで、喫煙を認めています。喫煙以外にも、「○○をしたい」などの要望については「ルールなのでできません」と断るのではなく、「それを可能にするためのルールを新たに設ける」といった形で対応しています。外出も、ご家族の許可を得た方であれば、日常的な買い物程度は自由にできるようにしています。

遠方への外出などはどう対応していますか。

1時間あたり500円でスタッフが同行することで対応します。実際に「同窓会に参加したい」と、このサービスを利用するケースなどがあります。またご利用者様は年に1回、自分が行きたいところ、したいことなどの希望を出せます。新型コロナウィルスの感染が広がる前までは、月に2回レクリーションを実施していましたので、その際に希望を叶えるようにしていました。例えば「お好み焼きを食べに行きたい」という声があれば、「〇月〇日はお好み焼き」というレクを企画し、ホーム内で参加者を募ってツアー形式で実施します。こうした希望は、「何かありますか」と皆の前で改まって聞いてもなかなか出てきません。いかにスタッフが日々のさりげない会話の中から聞きだせるかがが重要です。

スタッフに対して求めること、人材教育の面で心がけることは何でしょうか。

「自宅のような暮らし」は重要ですが、それが行き過ぎると、ご利用者様に対して馴れ馴れしくなったり、ぞんざいな言葉使いになったりする恐れがあります。スタッフには、そのあたりのバランス感覚をしっかり持って欲しいと思います。当ホームではご本人やご家族が望めば、多少くだけた呼び方をすることを認めていますが、他のご家族など第三者がいる場所では丁寧な呼び方をするなど、しっかりと切り替えられることが重要です。

貴重なお話、ありがとうございました。

運営会社

株式会社ピース・ライフ

http://www.energy-aoyama.jp/

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