2025.6.23コンシェルジュ活動ブログ
大阪市浪速区→東大阪市の住宅型有料老人ホームへの入居事例(87歳・女性・要介護1)
【ケアマネさんよりご相談】 年 齢:87歳(女性) Tさん 現在の住まい:大阪市で一人暮らし 介護状態: 要介護1 収 入: 年金 月5万円 預貯金 2000万円 キーパーソン(家族様):数年前から疎遠の妹(山口県) 既往歴:統合失調症 身体状況:緑内障:右目失明 手術して左目 視力0.06 、杖歩行
豆知識:
緑内障とは、眼圧によって視神経が障害され、徐々に視野が狭くなっていく病気で放置すると失明に至ることもあります。
統合失調症とは、思考、感情、行動が統合されにくくなる精神疾患です。
地域包括支援センターさんからの相談依頼までの経緯:
市営住宅で独り暮らししているが、数か月前から目がほとんど見えなくなり急激に独り暮らしに不安を感じてきた。以前相談したかた(とーたるさぽーと)に連絡して欲しいとのことで地域包括支援センターより電話連絡を受ける。
以前 Tさんと出会った経緯:
4年前、
役所などで配布している介護専門情報媒体ハートページで 高齢者住まい相談所 とーたるさぽーとを知った。
「旦那、息子が亡くなったので老人ホームがいいと思っているけど、聞いたら月に30万かかるよっていわれた、そんなにかかるの?」という内容で電話相談があり自宅訪問して傾聴を実施。
訪問1回目(傾聴):
お伺いして話をきくとデパートいったり毎日温泉いったり自由な生活を送りたいとのこと。
まだ健常者だし今、老人ホームにはいったら新型コロナウイルスの影響で、老人ホームは外出規制などがあるため自由に外出出来なくて窮屈になるから、しばらく自由に遊んで過ごして、足腰すこし弱って毎日外出したくなくなったら老人ホーム探しましょ。いつでも電話くださいねとの返答。
「話きいてくれてありがとう」と Tさんの、おすすめココアを作ってくれたんだけど、そのココアのレシピが・・・
コーヒーカップに、紙パックのココアドリンクを3分の2。
次に蜂蜜を3分の1。
これは、私の想像が正しければ、凄い味のような気が・・・。
予想通りの味・・・。ココアを飲むではなく、蜂蜜を食べてる感触。
いっきに流し込んだけど・・あまーい。ご馳走様でした。
それから約2年後・・。
訪問2回目(傾聴):
前の市営住宅を身体に害を及ぼす、喧嘩をした別の市営住宅に転居してきた。
話をききにきてとの電話が鳴り、改めて転居した自宅へ訪問
老人ホームをいずれ探していきたいと思ってるので、引っ越したので連絡したとのこと。
ヒアリングをするもまだすぐ施設に入ろうとは考えていないので返答だったため、不安になってきたら、いつでもいいのでまた連絡してねと返答。
それからさらに約2年後・・。地域包括支援センターから電話が入り、今回の経緯に至る。
訪問3回目(傾聴&ヒアリング 約2時間半):
1日目:📅今回の自宅訪問から浪速区の老人ホーム入居までの期間20日
地域包括支援センター、ケアマネ同席のもと、本人の希望をヒアリング。
精神疾患である統合失調症の影響もあり過去の被害妄想をふくめたを不満と長時間のヒアリング
※精神疾患のかたに対しては、できる限り時間を割き、不安・不満などの思いを吐き出してもらうことが心がけております。
Tさんの施設へ求める希望
1.緑が多いところ
2.外出ができるところ
3.亡くなった息子の墓参り
4.好きなものを買いにいきたい
5.花瓶、屏風、置物などタタミ1畳ほどスペースの荷物を持っていきたい
以上の希望条件にあたり、息子、娘が亡くなっており、唯一の親族が数年連絡をとっていない疎遠の妹だけのため、任意後見人もしくは身元保証人が、施設の保証人になる必要がある可能性が高いと説明をおこない、入居検討できる老人ホームを探して改めて訪問すると説明。
4日目:📅
地域包括支援センターへ、Tさんへの提案資料を持参
5日目:📅訪問4回目(傾聴&ヒアリング 約2時間):
墓地がある枚方市を中心に交野市、東大阪、大阪市で7ヵ所をご提案、説明。
枚方市方面の老人ホームを見学にいくことで決定
5日目の真夜中📅 1:00
自宅で生活に精神的に不安を感じて警察に電話、警察から救急車を依頼、救急隊出動
日ごろ関わっている方をTさんにヒアリング行い、救急隊から私に電話があり最近の経緯を説明。
救急車で搬送しても、バイタルが落ち着いており入院にはならないけどどうしましょう?と救急隊から相談をうけ、Tさんに、朝一 会いに行くからゆっくり朝まで寝てと電話で説明。
6日目の朝一:📅自宅訪問5回目(傾聴&ショートステイ調整 約2時間):
自宅生活の不安が非常に強くなっており、限界と判断。
ケアマネと相談して、老人ホーム見学に行くまでの期間、2泊3日で緊急ショートステイでその日の昼から入所
9日目:📅自宅訪問6回目(老人ホーム見学 約3時間)
緊急ショートステイ先へTさんをお迎えし、Tさんの希望の緑が多く、目の前に買い物が出来るスーパーがある息子の墓の近くの老人ホームを見学。
大至急入居したいとの相談を老人ホームにしていたが、面談担当はいてるが、面談は施設所定の健康診断書が出来上がってからでないと出来ませんと距離を置かれたため、老人ホームは良いが、スタッフの対応が嫌との反応を受け、ごめんなさい。他のところを改めて案内しますねと説明。
自宅へ帰路につく道中、日ごろ購入されている宝くじを宝くじ売り場に当選結果を見に訪問
10日目:📅電話対応
眼科、精神科のクリニックにTさんの今後について説明
眼科より定期通院をして状態確認をしないと両目失明の可能性があるので必ず、通院に来てほしいとの説明を受ける。
11日目:📅自宅訪問7回目(老人ホーム見学 約2時間)
眼科に定期通院が便利な施設で送迎をしてくれる大阪市浪速区の老人ホームを見学。
見学と同時に面談も行っていただき、施設の対応にTさんは好印象。入居を前向きに考えたいとの反応
夕食を買いにスーパーに連れて欲しいとの希望により、スーパーへ買い物へ
16日目:📅自宅訪問8回目(ヒアリング 約2時間)
地域包括支援センター、ケアマネと一緒に自宅訪問。
今後についてTさんにヒアリングおこなうと自宅での生活には非常に不安を感じてるため、老人ホームには入りたいとの返答があり。
ただ、老人ホームにはいるのにも不安があるので、自宅はそのままにしておきたいと希望。
大至急で浪速区の老人ホームへ入居できるように手配を行う。
20日目:📅訪問9回目(荷物整理、搬入、送迎、施設入居対応、契約 約5時間)
当日、必要最低限必要な荷物整理を行い、車に荷物を積み、Tさんを浪速区の老人ホームへ送迎。
入居、契約に至る。
21日目:📅訪問10回目(傾聴・ヒアリング 送迎 約4時間)
朝一よりTさん、1日生活したが、落ち着かない、夜ほとんど寝れなかった。
やっぱり自宅が良い。施設は嫌、今すぐ家に連れて帰ってほしいとの要望が非常に強く、緊急で地域包括支援センター、ケアマネに連絡をとり浪速区の老人ホームへ訪問。
Tさんに1日ではなく、もうしばらく老人ホームで過ごしてみましょうと説得するも、永遠に拒絶反応を示すため、再度、自宅に帰ってもらうことを選択。
私自身、当日の日中 お客様対応の予定があったため、夜19時に老人ホームに迎えにいくと説明。
Tさんからしばらく自宅で生活できるだけの食事を買いだめしたいとの要望で19時に老人ホームへお迎え後、スーパーで買い物。
再度、自宅で生活できるように、老人ホームへ移動した荷物を自宅へ搬入。
寝れる環境を整え、自宅へ帰宅。
自宅へ戻られてから1週間後・・
📅自宅訪問11回目(ヒアリング 約1時間)
自宅での生活状況を確認で訪問、今後どうしたいかヒアリング
ここでの独居暮らしはいつまでも出来ないのでしばらく在宅で生活したい、2か月後くらいに改めて老人ホームを探してほしいとの希望
今後2ケ月の間に行うこと
・精神科のクリニックの精神手帳の更新(3級 → 1級になる可能性あり)
・眼科での身体障がい者手帳の申請(1級になる可能性あり)
・介護保険区分変更申請
・希望の条件に出来るだけ添える施設を提案できるように準備(最初の希望条件から更に条件が追加される)
1.食事が美味しいところ
2.静かなところ
3.外出ができるところ、好きなものを買いにいきたい
4.亡くなった息子の墓参り
5.花瓶、屏風、置物などタタミ1畳ほどスペースの荷物を持っていきたい
6.眼科に月1回、通院できるところ
7.精神科の訪問診療があるところ
2度目の有料老人ホーム探し
📅11回目の訪問から約1ケ月後
そろそろ老人ホームを探してほしいと介護士を通じて電話連絡がはいる。
📅自宅訪問12回目(ヒアリング 約1時間30分)
1日目:📅今回の自宅訪問から東大阪の老人ホーム入居までの期間7日
自宅に訪問したところ、もう限界。いますぐ希望条件の施設にはいりたい、何とかしてほしいとの訴え。
準備していた施設に順番に連絡を行い、1週間以内で入居できるところに絞り、見学の調整をおこなう。
・入居になるまでの期間、ショートステイ先を探してもらうようにケアマネに打診するも受け入れ先なし。
・状態の変化:ぼんやり見えていた左目の視力が更に低下してきていると不安を感じている。
4日目:📅自宅訪問13回目(老人ホーム見学、買い物 約4時間)
東大阪市の住宅型有料老人ホームを見学、当日面談も行い受け入れも可能
・外は道路に面しており静かとはいえないが、緊急対応、買い物などその他については対応可能
・帰り道 夕食の買い物代行
・5日後に老人ホームに入居出来るように日程を決める。
・改めて入居になるまでの期間、ショートステイ先を探してもらうようにケアマネに打診するも受け入れ先なし。
5日目:📅自宅訪問14回目(早朝6:30 緊急対応 約2時間30分)
更に急激な視力低下もあり精神症状が悪化
・部屋が常に揺れている
・エアコンが効かない(混乱してリモコンを触り設定がおかしくなっている)
部屋から、マンションの1階エントランスで裸足で出てきて横になっているところを早朝のゴミ出しにきた近隣住人が発見。
何かあったら私の携帯に電話するようにと伝えていたので、近隣住人に私の名刺を見せ、電話が入る。
横になっていたTさんと一緒に自宅の部屋に帰宅。その日の食事の買い出しを行い、落ち着くまで待機して終了
6日目:📅自宅訪問15回目(朝10:30 緊急対応 約9時間30分)
9:30~10:30 Tさん1階で横になっているのを近隣住人からの救急要請で救急車で救急隊がマンションまで駆けつけ、救急隊から私に電話がはいる。
救急隊より病院に搬送して良いか?の問い合わせ、および搬送してもおそらく入院になる状態ではないので病院まで迎えに来てもらえるかの相談があり救急搬送してほしいと依頼するもTさんは検査があるのであれば病院には行きたくないと拒否。
10:30 自宅に緊急訪問
・不安定になっているTさんのサポート、カウンセリング
・カウンセリング中に1000万以上のタンス貯金があることが発覚
・老人ホームに高額の現金を持っていくことが出来ないと説明、通帳にお金を入れることで快諾
12:30 銀行へ訪問 振込
14:45 他の予定があるため一時的にTさん宅から離れる。
16:15 夕食を買い物してTさん宅に訪問
・高額の現金を通帳にいれたのが原因で気力がなくなったかは不明だが自宅玄関先で横になっているのを発見、大丈夫と声をかけると今までとは明らかに違う声の力で「さようなら、さようなら」と自傷行為をほのめかす発言を繰り返し精神不安定な状態のため、救急車を呼ぶことを検討
・救急搬送を含め、レスパイト入院できる病院に打診するも断られる。
・東大阪の入居予定の老人ホームに前倒しに入居させてもらえないか打診、翌日であれば入居可能との返答をいただく
・とーたるさぽーと本社で1日過ごしていただくことも視野にいれ、取引先の老人ホームに1泊2日のお泊りをさせてもらえないか打診
・前回1日で退去した浪速区の老人ホームさんが、心よく1泊2日で見ていただくことを快諾。
18:30 浪速区の老人ホームへ訪問
・最低限、環境を整えるためにマットレス、布団を準備
7日目:📅自宅訪問16回目(東大阪の老人ホームに入居 5時間30分)
13:30 浪速区の老人ホームへお迎え
14:00 自宅へ荷物を取りに訪問
15:00 老人ホームへ到着
16:30 今後の対応のカンファレンス
18:00 Tさんの身元保証人として今後も対応していくことを快諾
とーたるさぽーとでは、心身に不安を感じている方に対して、できる限り全力でサポートをおこなっております。
入居後も定期的にアフターフォロー実施いたしております。
高齢者と障がい者のための住まい相談所
入居相談窓口:フリーダイヤル 0120-165-294
対応地域:大阪府全域、兵庫、奈良、京都、和歌山、滋賀
運営会社:株式会社とーたるさぽーと
所在地 :大阪市西区西本町1-15-8FUJIビル4F
電話番号:06-4394-8165